誰だか分からない手 - 官能な体験談・短編、フェチ話


誰だか分からない手


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誰だか分からない手

大学生の時、サークルの合宿で泊まった伊豆高原の宿。


そこであった話。





最終日の夜、サークルの部員20名くらいで飲み会を実施した。



俺=21歳 は大学生3年生。

男は部屋の端の方で飲んでたんだけど、いつの間にか寝入ってしまっていたらしい。




............... 尿意を感じ、起きたらもう部屋の灯りは消えていて、あたりは真っ暗。




トイレを済ませて元いたあたりに寝転んだあと、ウトウトとし始めた時にそれは起こった。





(!!)





どこからともなく伸びる手。



俺の背中、腹のあたりをまさぐる。





うつらうつらとしていた意識が戻る。




(寝ぼけてんのかな?)




一瞬そう思うも、手つきが寝ぼけている風では無い。



後ろから伸びる手は俺の腹から上へ。


胸元をゆっくりとさする。




やたらといやらしい手つき。

故意に違いないと思った。





その時、完全に覚醒。



後ろを向いて、誰の手だと確かめたかったが、確かめた瞬間にこの行為が終了してしまう事を恐れてそれが出来ない。




(もし...男だったら...どうしよう...)



そんな恐ろしい想いがこみ上げる。



部屋にいたのは男女約半々。

男の仕業、という事も考えられる。




胸元まで探っておいて性別が分かる時点で行為を止めない事に、ある意味、男だった時の恐ろしさを感じる。




(でも...この手の感触は...)




胸元を撫でられる感覚が細い指のイメージ。

それも小さい。




(ああ...やっぱり女だ...)




期待も込めてそう信じる。






(あっ.....!)


指先が乳首を捉えた。


最初はただの接触。



だが、通り過ぎたと思ったら戻ってきて、あとは円を描くように怪しく刺激する。



そして時々、円の中央部をつまむ。



...びくっ....びくっ...




乳首が弱い俺はその度に反応した。



それは右乳首、左乳首、へと続いた。



ひとしきり乳首が刺激されると、謎の手の持ち主はその手を下腹部に移した。




もさっ.....




最初に陰毛が触られる。



手でつまみ、なで、根元部分をなぞる。




そして....




十分にいきり立ったペニスを、亀頭の方からつつみこむように掴んだ。




「ん..........」




思わず呻きが出た。




きっと、背中の向こうの相手にだって聞こえたんじゃないかと思う。




その行為はエスカレートする。




竿を優しく握り、2本の指先で亀頭をぐりぐりとこねくり回す。




「ぁ.....ぁぁ.........」




「はぁぁぁ.....っ....」




亀頭が締め上げられ、弄られ、切ない声が出る。



指先が尿道の出口をなぞった。




カウパー液のぬるぬるがすくい取られる。



「んん....」




きっと、興奮と刺激で恐ろしい濡れ具合だったんだろうと思う。




謎の手の主はそのヌルヌルを潤滑油に、しごくスピードを速めた。



しゅっ...しゅっ...しゅっしゅっ



しゅっる....っるる....




謎の手とトランクスが擦れる音がした。




「ぁぁぁぁ....」




「ん...はぁ....」




刺激具合に、性感が高まる。




お腹の底のあたりから、射精感が込み上げる。




(出そう...でも...)





一瞬躊躇したが、気持ち良さの前にはそれは無意味だった。




俺は謎の手でイかされ、トランクスの中に放出した。



びゅるっ...


びゅっ....びゅっ.....びゅっ.....



射精している間も、その手はしごき続けていた。





そして、ペニスの反復的な鼓動がおさまると、その手はトランクスから抜け出ていった。




後には何もなかった。



俺は精液ベチョベチョのトランクスに気持ち悪さを感じながらも、射精後の快感と、急速に訪れる眠気に落ちていった。


ーーー


次の日



目が覚めた時は、ほとんどの人間が起き出していた。


背中で寝ていた人間を探したが、もうそこには誰もいなかった。


「....」



下半身は相変わらず気持ち悪かった。

俺はぎこちない動作でのそのそと起き出したのだった。


2016/5/13 新規掲載
20199/21 内容更新
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