神保町の交差点から少し歩いたところにある彼のマンション。
金曜日、仕事帰りに私は彼の家に立ち寄った。
「ご飯どうする?GOTOで何か食べにいく?」
「マックの近くにある焼き鳥美味い店に行こうか」
彼はスマホで幾つかの店舗を探していた。
「え…」
私は首を振った。
久しぶりの2人きりの時間。明日は用事があるからお泊まりは出来ない。
「ウーバーでさ、頼もうよ…?」
私はスマホを熱心に眺めている彼の腕に抱きついた。
そしてそのまま身体を寄せ、キスをせがむ。
「家で……?」
「ま…いいケド…」
彼はキスを返してくれた。
スマホを横に置き、私の頬を両手で挟み、動けないようにして、半ば無理やりにキスをする。
「ん………」
「奈月…………」
彼は私の名を呼んだ。
そして再びスマホを手に取ると、至近距離で、軽く唇と唇を触れ合わせながら、こう言う。
「分かった…ウーバー頼むから…」
「ね………?」
宥めるように彼はこう言い、もう一度キスしてくれた。
あとはスマホをいじっている彼。
あれこれと操作している彼をみると、私のほうから、なんだかモヤモヤとしたものが湧き出してきた。
「ゆっくん……」
「好き…」
彼の腰のあたりに組み付き、さらに身体を寄せる。
「好き………大好き…」
頭を彼のお腹のあたりに突っ込み、まるで愛情を求める犬のように、それを続ける。
「好き……好き…」
一旦スイッチが入るとどうにも止まらない性分の私。彼の肌に触れ、そして彼の匂いを嗅ぐと、もうどうしようも無かった。
「ああ……ゆっくん…」
「ゆっくん……!」
自然と手は彼の股間へ。
内股をさすり、お尻を撫で、勢いそのままに肝心な部分へ。
「おい……奈月…」
彼はくすぐったがった。
でも、彼の股間は少しだけ大きく、硬くなっていて、私がさらにそこに触れても、その後で唇でスゥエットの上からなぞっても拒否はしない。
「っぁぁ…好き…」
フェラしてみようと思った。
どうしてもしたくて、明るかったし、まだシャワーを浴びてなかったからどうかとは思ったんだけれど、何だかこの日はヤル気に満ちていた。
「……いい?」
彼のスゥエット、トランクスに手を掛け、そのまま上目遣いで確認する。
「……嬉しい…けど…ウーバー来るよ?」
そう言った彼。
「いいの……来るまで、だから…」

トランクスをずり下ろした。
「ぁぁ…」
そこにあるのは彼自身。
少しだけおっきくなっていて、少し主張している。
ぱ…っく…
饐えた匂い。舌で感じる妙な味。
でもーーーー
至福だった。
ぷ…ちゅ……っく…
「ああ…。」
「はぁぁ…」
彼のモノは、みるみる、私の口の中で大きくなっていった。
舌を押しのけ、そして口の中の粘膜を突く。
「んっ…はぁ………」
「ぁぁ…。」
っぷ…ちゅ…
っち…っ…
唇で挟み、舌先だけを動かす。
「あー…気持ちいい。」
「いいよ…奈月…」
彼がとても情けない声を出した。
でも、とても心地よい。
私の愛撫で、彼が喜んでくれて、とても嬉しかった。
「ん……はぁ…」
彼が手を伸ばした。
私のシャツを引っ張り、そのまま肌に触れ、ブラの上からおっぱいを揉んだ。
手のひら全体で弄り、やがて指先で先端をつまもうとして、その動きが私を反応させ、たまらなくさせる。
「な…奈月……」
「ああ…。」
彼がブラのホックに触れ、指先を動かしてそれを外した。
「ん…脱いで……」
そしてシャツを脱ぐように促される。
「ん………」
私は彼の言葉に素直に従った。
腕を交差させてシャツを脱ぎ、彼を見る。そしてその動きの延長でスカートも、ストッキングも、パンティも脱いだ。
「あーー…堪んない…」
彼は寝そべったままで、私の下半身に手を伸ばした。
「ん……やだ…」
「あ……」
逃れようとする私。
構図としては、片膝をついている素っ裸の私がいて、下半身を出している彼が寝そべり、頭を私の方に向けている。
彼は手を伸ばし、私のあそこに触れ、弄り始める。
に……っ…ちゅ…
っる…。
びりびりって電気が走ったみたいに、彼が触れたところが刺激を受けた。
ゆっくりと、焦らすようにいじる彼。
「やぁ…」
「やぁだ……」
身体をくねらせ、逃れようとしても出来ない。その意識が封じられ、彼にされたいようにされている。
「ねぇ…。ゆっくん…」
「ウーバー……ウーバー…っ…来るよ?」
「あっぁぁ……」
私は甘い刺激と、恥じらいに耐えながらそう叫んだ。だが彼の手の動きは止まらず、徐々に徐々に激しく、細かくなっていく。
「奈月……あぁ…」
「な…つき……」
彼が手を動かしながら私の名を呼び、身体を求めた。
そして下から、吸い付くように私の乳房を求め、口に含む。
ちゅ……っ…
ぱ……
胸の先端が痺れる。
切なくて、なんて表現したらいいか分からない、不思議な感覚が広がる。
「やっ…ぁ…」
「んんっ…」
私は無防備だった。
股間を弄られ、乳房を彼の前に差し出して、ただ吸われるようにしている。
目の前にはいきりたった彼のペニス。
それに手を伸ばし、求めようとして身体を傾けると、無防備な乳首が彼に刺激され続ける。
ちゅっ…ぷ
っぷ…
「やーーー…」
「だめ…だめだめ……」
全身がぶるって震えるのを感じた。
股間と乳房の刺激と視覚効果がが妙にリンクして、一瞬でエクスタシーに達したみたいな感覚。
「あーーーっ…」
身体が強張った。
そして彼の指を、私の股間に差し入れられているそれを締め付けているのを自覚する。
「ぁぁ…。」
「いや………」
私は前につっぷした。
そしてそのまま彼の身体に自らの身体を合わせる。
「ああ…。」
目の前には彼の股間があった。
「ぁぁ………。」
それに触れ、再び口に含もうと、彼の愛撫に応えようと、首を伸ばそうとする。
「ん………」
その時、
ピンポーーン、とチャイムの音。
私も彼もびくっと反応し、そして顔を見て笑った。
「ふふ…。」
「ふふふ……」
しばらく笑い合っていた。
終わり
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