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スワッピング行為への憧れ
都内の素材系メーカーに勤務する32歳、既婚で結婚4年目、子供なし。
社会人サークルで出会った妻のともみとの夫婦仲は悪くないほうだと思う。
休日には2人で出かけているし、夜の生活だってセックスレスと呼ばれる程の頻度でしているわけじゃない。
でも、世の男性の常というか、俺がまだ大人になりきれてなかったのかは分からないが、そんな生活に漠然とした不足感、物足りなさなさを感じていたんだ。
まだやれる、まだ知らない世界があるんじゃないかってーーーー
だから金曜の夜、一人でリビングで酒を飲んでいて、ふと思い立ってスマホを操作した。
サファリの検索バーに入力したのは
スワッピング。
つまり、
夫婦交換。
一般的には夫婦やカップルなどで互いのパートナーを他の夫婦、カップルと交換しあうことを指す。
まあ、自分の嫁や恋人を他の男性にヤラせる、つまりセックスさせる事になるが、その代わりに自分自身も他の夫婦やカップルの女性とセックスできる。
等価交換とも言える仕組みと、背徳感、嫉妬などが入り混じってとにかく、良いらしかった。
実際に
スワッピング行為を楽しんでいる人のブログやTwitterを見ても、否定的な意見はほぼ無かった。皆一様に知らない世界を知った、そしてハマった、と言う
「うわぁ…」
一番搾りの缶を飲み干し、俺は思わず呻いた。
そしてスマホを掘り出し、天井を眺めると妻のいる寝室へと歩き出した。
「もう、寝るの?」
「晩酌はもう終わりですか」
寝室のドアを開けると、ともみがこちらを見てそう言った。
そして俺のために掛け布団を開いてくれて居場所を用意してくれる。
金曜日の夜。週の終わりのこの日は俺たち夫婦にとってはセックスをする日と決めていた。
普段は互いの仕事が忙しくて、帰ってくるのが遅かったり、次の日朝早く家を出ないといけなかったりしたから、自然とこういう決まりを設けていた。
「…………あつし…」
俺がベッドに滑り込むと、ともみは身体を寄せた。
そして俺の胸に顔を埋め、その小さな身体を密着させてくる。
「んーーー…」
そして顎を開けて目をつむり、俺のキスを待っている。
「ともみ…」
彼女の要請に応え、身体を抱きしめ、キスをする。唇を軽く噛み、舌をねじ入れて唾液をすする。
「ん……っ…」
「はぁぁ…。淳……」
ぼおっとした感じで俺を見つめるともみ。
「ね………しよう?」
彼女は既にパジャマのボタンを外し始めていた。そして上半身裸になると、今度は俺のパジャマの中に手を差し入れ、脱がそうとする。
「ね……?」
俺は彼女のしたいようにさせていた。
いつもの感じだと、このままともみは股間に顔をうずめる。
そして恥ずかしいからと布団の中でフェラ チオをして、互いにも連れ合ってシックスナインをする。
「ああ……ともみ…」
だがこの日は何だかいつもと違った。
さっきスマホで見たいた
スワッピング行為がやたら頭にチラついて、離れない。
ーーー他人の妻と寝る
ーーー代わりにともみを差し出して…
そう考えると、心臓の鼓動がやたら速まって、強くなっていくのを感じた。
(ああ…やりたい…)
(挿れたい……挿れたい)
普段はそんな事ないのに、この日はやたらと挿入行為が待ち遠しくってたまらなかった。
「ああ…ともみ……」
「おいで……」
だから二人の夫婦生活のセオリーをやぶってともみの身体を抱き寄せ身体の上へ。彼女のパジャマを脱がしながら足を跨がせて、騎乗位の格好を強いた。
「………淳…」
ともみはいつもと違う感じに戸惑っているようだった。俺の顔をじっと見つめながら、不思議そうにしている。
「…………いい?」
俺はそんなともみの足を開かせ、局部を露わにさせた。同時に腰を突き上げ、互いの性器が触れ合うようにさせ、密着させる。
「っ………うん…」
ともみは俺が何をしたいのか理解したようだった。
俺が腰を動かし、ペニスの先端を彼女の中にねじこもうとしていること。まだ硬いその隙間を無理やりこじ開けようとしているのが分かったようだった。
に……
っち…
っ……にゅ…っ…
ちゅ…
寝室の中で俺たち夫婦の性器を密着させ合う音が響いた。そしてしばらくすると彼女の股間から、ぬるぬるとしたものが幾らでも染み出してきて、俺の性器を濡らす。
っぐ……
にゅ………
「ねぇ……あぁ…」
「いい…いい? 挿れるっ……よ…?」
もう既に亀頭の先っぽが入りこんだ状態ではあったが、俺は彼女の顔を見て、確認した。
一応これも俺たちのルール。
挿入の前には確認することを怠らなかった。
「ああ…っ……ううん…」
「来て…っ……来て………」
ともみは半ば絶叫し、そして彼女自身も腰を擦り付ける。
ぐっ……にゅ……
ちゅっ……っぐぅ…
「あーーー…」
ペニスがぬるりっと彼女の股間に入り込んだ。ついでともみが大きな声で叫ぶ。
「あーーー…淳…」
「あぁぁあ………」
ともみは身体を支えられなくなって俺の胸元へと倒れ込んだ。
そして激しく息をしながら俺の肩を掴んでいる。
ぐ……っぷ……
っぷ……にゅ………
緩やかに、リズム良く腰を動かし続ける。
達成感を味わっている。
けれどもまだ充足感は感じていなかった。
(
スワッピング……)
この愛しいともみの身体を他人にさしだしたらどうなるだろうって想像した。
(ああ…どんな風に…)
目を瞑り、妄想した。
昨日まえ会ったことも無かった男性にともみを委ねる。
彼女は恥ずかしそうに服を脱ぎ、肌をさらす。そして乳房や性器の様子を見せる。
後はどこが感じるか、弱いところはどこかを告白する。
嫌々ながら身体をまさぐられ、嫌と言うほどに手マンをされて、激しいフェラチオを求められる。
そして挿入。
バックで気が狂いそうになるくらい突かれ、俺のなを叫びながら絶頂を迎える。
「あああ……」
そう考えるとなんだがものすごい興奮を覚えた。心なしかペニスのサイズがワンサイズ大きくなったような気さえする。
「ともみ……ちょっと…相談したいことが、あるんだけどー」
もうその瞬間に、俺は彼女の耳元で囁いていた。
そして腰を激しく動かしながら
スワッピングの提案をする。
「………!!!」
「やっ!!いや!」
ともみの反応は当然だった。
拒否し、嫌悪し、泣きそうになってやめてくれとせがむ。
だがーーー
俺は許さなかった。
説明し、なだめすかし、そして最後に愛を囁いて彼女を説得する。
これは夫婦のマンネリを防ぐためのものだ、セックスレス夫婦になりたくないだろう?って。
「ううう………」
ともみは押し黙り、そして最後に了解を指すキスを求めた。
「ぁぁ…ともみ、愛してる。愛してるよ。」
「他の女を抱いても、絶対お前のことを愛してるってそう思うよ。そしてーーー」
「お前もそうだろう?」
抱き合いながら、髪の毛をなでつけながら、彼女にそう囁いた。
「うん…うん…」
ともみは泣きながら頷いた。
そして俺の身体をきゅっと抱きしめた。
こうして俺たち夫婦はスワッピング相手を探す事になった。
利用する事にしたのは専門サイト「スワッピングしま専科」。
その日のセックス は最後までイカずにおいて、2人して相手を探す事にしたんだ。
その2はこちら
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