苦労して口説いた女がノーブラだった。
その時の話をする。
この前のハロウィンの前の日、社会人サークルの連中で飲み会をした。
この社会人サークルってやつはサークルってついているんだけど、単なる飲み仲間と言っても過言では無かったんだ。
別に目的を持って活動しているわけでもなく、ただ誘って時間が合えば飲むだけ。
まあ、たまにはバーベキューとかもしてたりしたんだけどーーー
まあ、とにかく、その日集まったのは男女合わせて8人ほど。
横に座ったのがエリだった。
彼女はこのサークルのいわゆる、マドンナ。
どんな感じかと言うと。いかにも都会のOLといった感じのゆるふわ系。
ほっそりとした体つきと緩やかなパーマがかかった肩までの茶色い髪の毛が印象だった。
そんな彼女が隣になったもんだから、エリを口説くことかれこれ2時間。
ちょうど、9月に彼氏と別れたばかりだというエリに対して、最初は無関心を装って、途中からは積極的に、あの手この手で口説き落とそうと試みたんだ。
結果はーー
最終的にはOK。
ようやく、2人きりでバーに行くことを提案し、了承をもらうと、飲み会の会場を2人で抜け出すことになった。
「...もう。」
「強引ね..」
エリは一緒に参加した友人達を気にかけていたが、酔いのせいか俺の積極的なボディタッチも気にしない。
近くにある個室タイプのバーに連れ込み、密着したんだ。
「エリ......」
「ねえ...」
俺はこれまで、彼女に感じていた想いのたけや、モヤモヤの分、いつになく積極的で、いやらしく彼女に迫ったんだ。
口説き落とした、もう今晩は一緒に過ごすっていう前提でね。
「ん…」
彼女の耳に口元をよせた。
そして耳たぶに唇で触れ、ふっ、と耳の穴に息を吹きかける。
後は触れるか触れないかの距離で耳自体にキスをした。
「っ...ぁ..」
「ん.......」
小さめの耳たぶを軽く唇で挟んで、強めに引っ張りながら息を吹きかけると、エリの少し声が漏れた。
身体を細かく、びくびくん、と震わせ、
俺の方に耳を傾け、したいようにされている。そしてそのままの流れで顔を近づけて、俺の唇に自らの唇を重ねた。
「.....ん.......」
「んんっ..........」
ブランデーの甘い香りが伝わってきた。
ああ、さっき飲んでたな、とキスをしながら思い出す。
っく..ちゅ...
ちゅ...
エリが舌を絡めてくる。
思ったより積極的。
れろれろと互いにくっつけあい、重ねた。
「ぁぁ..」
「んんっ.........................」
こっちの舌が吸い込まれ、後はどんどんと唾液が注ぎ込まれた。
(ああ......エリ.......)
思いのほか積極的なエリに、興奮が増した。
下半身はもうフル勃起一歩手前の状態。
(もう..)
(もう...いいや....)
今日は最初だからと控え目にしようと思っていたが、諦めた。
少し躊躇はしたものの、今は目の前のエリの身体を触りたかった。
「エリ...」
「ぁぁ..」
肩をさすり、脇をさすった後、彼女の胸元に手を伸ばす。
ぶにょ......
(柔らかい......)
薄手のシャツを着ていたが、指先に感じるのはそのシャツの布の厚みだけ。
(もしかして......)
指先で膨らみをなぞる。
丁度膨らみの中央外側よりの部分、明らかに感触が異なる点、柔らかく、僅かに陥没する。
「ぁぁ......」
エリの口から小さな喘ぎが漏れた。
(やっぱし............)
「あの..さ..」
「もしかして......今日ノーブラ?」
彼女の顔を見ながら聞く。そして反応を待つ。
「う...」
「.........ん............」
エリが恥ずかしそうに答えた。
(おおおっ......!)
普通に考えればたかがノーブラ。
ただ、目の前に何とかなりそうな女がいて、まだ身体を合わせていない関係。
そんな時に相手がノーブラだったら..................
急激に興奮が増す。
そして、目の前のシャツの膨らみが貴重で限りなくエロいものに見えてくる。
「ぁぁ..」
「なんで…ノーブラ?」
「ねぇ…ねぇぇえ…?」
興奮が隠せない。
息を不規則に吐き出しながら、彼女がブラ無しでいる理由を尋ねた。
「っふふ…」
「やだ…」
彼女は緩やかに笑ったまま、答えなかった。
だが、彼女の返事を待つまでもなく、指先が動く。
むにゅ............
むにゅ............むにゅ............
「ぁぁ.......っ」
「.....ぁぁ............」
エリの短い喘ぎが続く。
そして、無意識に指先の動きがさっき、僅かに陥没した点、乳首の場所に集中する。
「ぁ..いや..」
「いや......」
「......いや............いやぁ............」
次第に柔らかい点から、はっきりと形をもったものに変化する。
やがて、それはぐりぐりとした固さに変わる。
「ああっ............」
「だめ...........................」
エリがこちらを見た。
「ぁぁ............」
小さく喘ぐ。
「今日は......いい?」
俺はそう聞いた。
そして、返事を待つまでもなく、彼女のシャツのボタンの隙間に指先を入れ、中を探った。
しばらくして、弾力のある塊に指先が触れた。
(ああ............やっぱり............)
なんだか少し安心した。
2015/11/15 新規掲載
2020/1/21 内容更新
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