学祭で俺の所属するサークルで出し物をした。
イベント自体はさえない文化系サークルのものなんだけど、予想以上にウケて、人も学内、学外から沢山集まってくれたんだ。
出し物自体は成功に終わった。
その後は予約してあった店で打ち上げ。
延々と騒ぎ、飲んだんだ。
そして、結局、3次会までつきあったのが男女合わせて6人くらい。
帰りの電車がなくなった者たちを連れて、俺んちで雑魚寝することになった。
「じゃあ...............」
部屋に着くなり、皆腰を下ろして、眠りの体勢。
男女共に、眠気には抗えない。
我慢できなくなった俺は、
「電気けすよー」
と一方的に宣言してスイッチをオフにしたら、数分後には寝息が聞こえ始めていた。
「ふぅ…」
俺は自分の家なので、一応歯を磨き、着替えてから寝ようとした。
そして数分後。
皆、床で寝ているのに..........と少しだけ恐縮しながらも眠りについたんだ。
.................1時間くらい寝たのだろうか。
尿意を催して目を覚ますと、まだ窓の外は真っ暗だった。
俺は、トイレに行こうと体勢を変え、皆が寝ている床の方を見た。
真っ暗な中、何人かの黒い塊が影になって見えた。
(!)
その内の一人、俺の方から見て一番手前に寝ている塊。
それが小刻みに揺れていた。
(...........寒くて震えてる?)
一瞬そう思ったが、そうではなさそう。
少し、丸まり気味に寝ているそれは、両方の腕を足の間に挟んだ格好。
そして、その内の1本の腕が小刻みに震えている。
(誰だ............? 真奈美?)
暗い中で、電気を消す前の光景を思い出す。
そして、一番手前で寝ようとしていた、真奈美、そして彼女の背格好と目の前で震えている影の大きさを見比べる。
たぶん..............というくらいの目途がついた。
しゅ..........し
ゅしゅしゅ..............................
微かに布の擦れる音が聞こえる。
確かに、腕が振るえているようだった。
(なんだ?.............オナニー?)
まさかとは思いながらも、興味半分で期待を持ってそう思う。
サークルの中でも身が固い事で有名な真奈美がそんな事をしていて欲しい。
もう、俺の眠気は吹っ飛んでいた。
そして、尿意すらも忘れて、目の前の様子を覗き見る。
しゅ…
しゅしゅ...............しゅしゅ...............
相変わらず布を擦る音が響く。
そして、
「ん...............んん...............」
黒い影の頭の方から、悩ましい声が聞こえだす。
(絶対.............してる...............)
俺の期待は確信に変わった。
そして、その対象が男ではなく、女であった事に非常に喜びを感じる。
「あっ..........................んん...............」
「いや...............ぁぁ...............」
声が次第に大胆になってきた。
合わせて、ふう.....ふぅっ............とした荒い息遣い。
「ぁぁ............んんっ...............」
「いい.............んんん..............」
声が次第に高く、大きくなっていく。
(どうしよ...............どうしよ...............)
俺はこのチャンスをどう生かそうか考えていた。
そして、出した結論。
がばっ............
勢いよく布団をはいだ。
そして、起き上がる。
部屋の中は真っ暗で静かなままだった。
真奈美と思われる方を見ても、微動だにしない。音も聞こえない。
(やめたな...............)
にやりと笑うと、静かにベッドから起き出した。
そして、トイレに向かい、水を流す。
部屋に戻ると、先ほどの静寂のままだった。
もちろん、真奈美の動きも無い。
(さて..............)
俺はベッドに戻ると見せかけて、真奈美の影の横に腰を下ろした。
そして、その彼女に寄り添うように、後ろから身体を合わせた。
ぼそっと呟く。
「さっき...............オナニーしてたよね」
一瞬、目の前の影がびくっと動いた。
だが、反応は無い。
俺はそんな様子をにやにやしながら眺め、言葉を続けた。
「全部.............見てた」
「ねぇ.............続き、してよ」
そう言って、目の前の影の腰に手を回した。
拒否されるかも、と思ったが、オナニーしてたかと聞いても反応しないのだから、大丈夫だと考えていた。
またもや、びくっ、と身体が反応する。
俺の手はそのまま胸元へと滑り込ませた。
「ふ...................ふぅっ...........ふっ..............」
返答は無いが、目の前の対象の息が荒かった。
俺は無言のまま、胸元を手でまさぐる。
やや、硬めのざらざらしたブラの感触を確かめ、大きさと柔らかさを確認する。
そして、二本の指をカップにねじ込ませ、乳首を探る。
「んっ...............ぁぁ.............」
「ぁぁ…」
ふにょっとした、柔らかめの乳首を確認する。
そして、それを摘みながら言った。
「ね。早く..............さっきの続き..............」
「変態だってのは…分かったからさぁ…」
後頭部に口をつけ、彼女にだけ聞こえるように言う。
そしていたぶるように彼女を責める。
しばらくの間、その姿勢のままで乳首を摘み、揉んだ。
「早く.........ねぇ...」
「そうしないと、言っちゃうよ、みんなに」
そう言ったからか、乳首の刺激に反応したのか、身体が大きく跳ねた。
そして、彼女の胸元で俺の手と交差する腕が動き始める。
しゅしゅ....
...........しゅしゅしゅ............
再び、身体が小刻みに動き始めた。
しばらくして、
「やっ..........ぁぁぁ.............」
「あっ..........はぁっ..........」
と悩ましい声が再び響き始める。
声はさっきより少し大きい。
息遣いはさらに激しかった。
「やっ...............ぁぁぁぁ」
俺の二本の指にも力がこもる。
喘ぎ声と連動させるように、乳首を捻った。
「やぁっ.....!」
一際高い声。
こっちがどきっとしたくらいの大きさだった。
(そろそろかな............)
悪戯はもうやめようと思った。
他の人間に気づかれたらなかなかヤバい状況。
(最後に...........)
と胸元の手を下に伸ばした。
彼女の腕と手をかき分け、押しのけて股間に触る。
「ん.............」
下着の中、真奈美の指をのけた。
そして、指を差し入れる。
ざわっ..........
陰毛のざらざらした感触。
そして、
にゅるっ.........
と指が入り込んだ。
そこにはなんの抵抗も無かった。
「いやぁ..............................ぁぁ」
真奈美の低く、呻くような喘ぎが響いた。
終わり
2015/12/12 新規掲載
2020/1/20 内容更新
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