去年の夏、いや正確には一昨年あたりから流行りだした『
ナイトプール』に行ってきた。
この
ナイトプール。
楽しみ方を単純に言えば、夜も営業している都会のプール付きホテルで飲み会するみたいな感じ。
プール際には、DJブースやらJazzバンドの生演奏やらがあって、とにかく楽しめて雰囲気はある。
そしてプールサイドにはインスタ映えするように様々なオーナメントや嗜好が凝らした作りがあったりで、とにかく若い女性達に人気がある。
欠点はと言えば、ほぼ都心にしかないこと、それと参加料。
大体7000円から10000円くらいする。
まあ、ちょっと高めの飲みをすると思えば値段相応だとは思うが、リーズナブルとは言えない値段設定だ。
ただ、その分、変な輩や子供は居ない。
客のほとんどが会社員やOLと言った風で、後はホテル宿泊者の外国人観光客、又は都内在住のプチセレブみたいな人だった。
もちろん、俺も最初はきちんと泳いだ。
15メートル程をひと泳ぎ。
そして、目に映るプールサイドの美女達を肴に、ゆっくりと平泳ぎをした。
皆、夜だから、暗いからと安心しているのか、結構大胆なビキニ。
日焼けするから、と言って身体にはおるものも無いし、顔を隠すサングラスなんかも勿論しない。
彼女たちの身体のラインや、ばくっと開いた大胆な胸元が興奮を誘った。
「結構、かわいいな」
思わず声に出る。
そして一緒に来た相棒(会社の同僚の男)に目配せして、「俺が行く」と合図する。
彼はニコッと笑った。
彼は彼で別の女に目星をつけたようだった。
俺がターゲットにした女性。
何人か候補にした中で、悩んだあげくに最初に声をかけたのは髪の毛の長い女だった。
「飲んでる?」
「なんか、頼もうか?一緒に飲まない?」
プールサイドで足だけをちゃぷっと浸けている彼女。
俺は後ろから声をかけた。
「え...」
少し大人し目の印象の彼女は、驚いているようだった。
そんな彼女の横にずいっと座り、居場所を確保する。
暗がりの中でもその女性は美しく見えた。
上下ともに黒っぽいビキニ。
そしてすらっとしたスレンダータイプ。
全体的に無駄な肉など無く、綺麗な感じで盛り上がった胸の大きさはCカップくらいだった。
「あ...あのっ..」
スレンダー美人は少し驚き、少し戸惑っていた。
「1人?」
「もしよければーなんだけど、一緒にさ、飲もうよ」
言葉を継いで畳み掛ける。
こう言うシチュエーション、プールサイドでのナンパは相手に逃げられにくい、という点で有利だ。
プールに足を漬けている時点で、彼女が俺から逃れるにはわざわざ腰を上げて立ち上がるか、それか逃げる魚のように水の中に入るか。
こういう時、じゃあね、と水の中に逃げる選択肢を取る女は少ない。
かと言って立ち上がり、逃げる女も少ない。
そういう訳でよほどいやじゃない限り、俺の話を聞くことになる。
ーーーそう言う打算があった。
彼女は俺の質問に答えた。
「え、いや..友達と」
「一緒に、来たんです。どこかな…?」
周りを見てその友達の姿を探しているようだった。
「そう?俺もなんだー。」
「実は今日、
ナイトプールに来るの初めてでね?」
彼女からの答えは想定通りのものだった。
だから、予め用意していたトーク、まずは彼女を安心させるための説明をした。
彼女に声を掛けたのはあくまでも偶然。
なぜ声を掛けたかを説明し、最後に自分自身の人となりを明かした。
「ふふふ…」
彼女は俺の話や冗談に少し笑ってくれた。
どうやら俺を不審者とは思っていないようだった。
「じゃあ、友達くるの待とうよ」
そう持ちかけ、安心させる。
あくまでも俺は善人である必要があるのだ。
「あれーっ?」
しばらくして彼女の友人が戻って来た。
その子は、長い髪の彼女とは違ってちょっとギャル系。
緩やかなカーブがかかった髪の毛、暗がりでもその髪の色は真っ黒では無いと分かる。
俺は話を続けた。
「あらら、また可愛い子が来た。」
「
ナイトプールって…すごいや」
最初に声を掛けた長い髪の子の名前は、めぐみ、ギャルの方はチエと言う名前だった。
「まあま、ね?」
名前が分かったところで酒を勧める。
ボーイを呼び、彼女たちの好みを聞いて、気の利いた酒を注文してやった。
「ありがと」
「ありがとう!」
礼を言い、グラスに口をつける2人。
俺を含めた3人でプールサイド、足だけを水につけ、杯を重ねた。
いい感じに酔っ払う。
当初は警戒していたような感じのめぐみも、チエと一緒だから安心したのか、親しみを持って接してくれるようになった。
俺は決断した。
(行こう…)
そして、頃合いを見て、ギャルのチエに近づき、耳元で囁く。
「泳がない?ねぇ…?」
俺としてはめぐみ狙いだったが、チエでも良かった。
どちらも街で会ったら小躍りするような美女。それでも落としやすいのはチエの方だと踏んでいた。
「ふふ…いいよ…っ…」
チエは俺の手を取った。
そして、
「めぐみー、私たち泳ぐよー」
と言って水の中に俺を誘った。
「チエちゃん…いいね…」
「それっ。」
競うようにして、向こう側まで泳ぐ。
チエは結構泳ぎが上手かった。
俺と同じくらいに端まで到達する。
そこは灯りの届かない暗い場所。
俺たちはめぐみがいる方の、ライトに照らされた部分を眺めていた。
「ふぅ……」
チエが息を吐いた。
「酔っ払……ったね。」
俺たちはそんな風に笑い合う。
そして、自然に距離が近づいた。
「チエ…ちゃん…」
手を伸ばし、彼女の腕を掴んだ。
そして抱き寄せ、キスを迫る。
「や…っ…だめ」
「ね…」
目の前でチエが恥ずかしがった。
それでも俺は迫るのをやめない。
おでこをくっつけ、鼻先をくっつける。
「ふっ…ぁ……」
「ぁぁ…」
チエは興奮して息を粗くしていた。
だからその彼女の唇が半分ほど開いたところ、口付けをする。
「んぁ…っ…ぁぁ」
「ぁぁ…」
チエは思ったよりも良い反応を見せた。
俺の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。
チエの胸元が身体にあたり、むにむにとした乳房の柔らかさが俺を興奮させた。
「ねぇ…」
「チエちゃん…」
キスをさんざんにした後で、彼女の耳元で囁く。
「もう…たまんないよ。」
「なんかさ...シタくならない?」
チエは笑った。
「え....?」
「したいって...?」
チエの顔が近づいた。
その距離30センチほど。
その肉付きの良い肩も、大きめの胸も、視線の下にある。
「そりゃ...ぁ…ね…?」
チエの腰に手を回した。
そしてさらに抱きしめると、股間の硬くなった部分がチエの下腹部にごつごつと触れた。
「や....」
「やだ…」
ピクッと彼女が反応し、声を上げた。
「ちょ..っと」
腰がよれて、体勢が変わる。
俺の腕にしがみ付き、よりダイレクトにチエの胸の膨らみが当たった。
「ね....だめ...?」
「ねぇ…?」
チエの耳にキスし、吸い付く。
そして左手を伸ばし、その胸を揉んだ。
「やっ....やぁ.....」
「だ…だめ…」
チエは向こうにいるめぐみの様子を気にしたのか、チラチラと視線を移した。
それでも耳が弱いのか、俺の唇の動きに合わせて、小さく呻き、目をつぶった。
「んっ.....ん....」
その瞬間を捉え、再びキス。
やや冷たい唇を舐め、後は吸った。
「んんっ...だめ...」
「やっ...だ..めぐみっ…が…」
チエが俺の口の中で喘ぎ、吐息を漏らした。
そして胸を揉み、股間をまさぐる俺の手をはねのけようと手を掴むが、力は弱い。
「ねえ、チエちゃん..」
「しよ...?」
俺はキスを止めると再び彼女の耳元で囁いた。
チエが俺の顔を見、静かに呟く。
「だって........ぁぁっ..!」
俺の右手がビキニの端から侵入していた。
中指をねじ込み、ひだをほじる。
じょりじょりと毛の感覚がした。
「大丈夫…めぐみちゃんにはーー」
「見えていないよ…?」
「ね..だめ...?」
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