結婚したばかりだが、何となくハメを外したくなって、渋谷の風俗エステ店に行った。
幸いにも嫁は実家に所用で一泊。
結婚前から通いつめていた、こっち系の店に行ったら着く匂い。
アロマ系のもの。そして、下着やシャツなんかにつくオイルのベトベト感。
それを気にせずに行ける、という事で前から機会を伺ってはいたものだった。
店選びの基準はただ1つ。
トリップスキンを使えるか、という事。
トリップスキンとは、フェラ専用のコンドームの事で、ゴム特有の隔てている感が無い、という。
俺はその事を同僚との飲み会の席で知った。
「それだとフェラしてもらっても病気の心配ないよ」
それは一種の光明だった。
Sex自体は嫁とは普通にしていた。
ただ、普段ゴムなんか着けない。
生理の日を聞いて、大丈夫だと思うと中に出し、まずいと思うと外に出していた。
だから、病気をもらう、ということには神経質だった。
自分だけが罹患するのならまだしも、相手にうつしたりするのはやばい。
それに治療期間中、普段は着けてはいないコンドームを着ける、まあバレバレだ。
そんな感じで、風俗エステには行きたいが、行けなかった俺は渋谷のある店を予約した。
店のHPにはトリップスキン使用可の文字が。
「よし..」
土曜日の午前、道玄坂上のホテルには入り、嬢の到着を待った。
少しして、
「コンコン..」
現れたのはちょっと美人系のOL風。
心の中で「やった」と叫ぶ。
彼女は清楚な感じで、礼儀正しく挨拶を交わすと、サービスの説明をし店に連絡を入れた。
「シャワー浴びます?」
名前をミキという美女が俺をシャワーに誘った。
互いに脱がしあい、絡むようにして浴室に入る。
スレンダーで、微乳だがくびれた腰つきが色っぽい彼女の手洗いを堪能し、そのまま軽く身体を拭いてベッドへ。
うつ伏せの状態でマッサージを受け、身体を返す。
「ぁぁ...」
見事にフル勃起した俺のペニスを見て彼女が小さく呻いた。
そして、軽く握って反応を確かめるとお待ちかねのトリップスキン。
カバンから袋を取り出し、口でピリリと破る。
「はい...」
最初は指先で優しく、そして途中から唇の感触が混じった。
しゅるっ...
ゴムと言うよりもセロファンに近い感触。
だが、彼女の唾液口の中の温かみで生に近い感触、ほとんど分からないくらいにまで滑って感じさせる。
にゅっ.....にゅ.....
にゅ...にゅ..
唇がくいっと締められ、俺の亀頭のくびれ部分が刺激された。
「ぅぅ.....」
俺は苦しくなり、そして遠慮なく声を出して感じている様、気持ち良い様を彼女に伝えた。
「ぁぁ....いいよ...」
彼女は俺の言葉を聞いて、口を離した。
つらーっとした唾液が糸を引く。
「ふぅ..ん...いいの?」
指先で亀頭の先端がくりくりと弄られる。
「そんなに...?..ねぇ...」
親指がそれに加わり、より直線的な刺激となって俺を痺れさせる。
「彼女は...いるの...?」
目をぱちくりとさせた彼女がこちらを見た。
「ね...」
引き続き指先での刺激。
そして、唇ついたり離れたり。
にゅっ....ぬ...
柔らかな、焦らすような感触に、黙っていようとしたのを諦め、正直に話す。
「いや...結婚を....新婚なんだ」
首をもたげさせ、ミキと視線を合わせた。
彼女は俺の言葉に反応し、また顔をあげた。
「へぇ...いいの...?」
ちゅぷっ.....にゅ......
唾液が弾ける音がして、亀頭が吸い込まれた。
そのまま、やや、激しめのストローク。
じゅっ....
にゅぷ...にゅっ.....にゅっ...
「ぁぁ......ぁぁぁ....」
情け無い声が溢れた。抑えようとしても抑えられない。
生温かい刺激。
「ぁぁ....ミキちゃん....」
「ぁぁっ...!」
何度目かの反応を見せた時、突然動きが止まった。
彼女の方を見ると、じぃっとこちらを見ている。
そして彼女はしばらくの間そうしていたが、やがて口を開いた。
「ね....入れたい?」
静かな口調だった。
「へ...?」
俺はとぼけた声を出した。
突然の事に、彼女が何を言っているのかとっさには反応出来なかった。
「ふふ.....」
彼女はそんな俺に笑みを投げかけると、そのまま足を上げた。
「よい...しょ..」
そして俺に跨ると、無言で手を伸ばし、俺の身体へ。
「んんっ...」
ぐにっとした股間の感触と、生温かな、フェラとは違う圧迫感。
にゅっる.....
俺のペニスが彼女の股間に吸い込まれ、陰毛で根元部分が隠された。
「ぁ...ぁぁ.....」
あっけにとられていると、彼女が動き出した。
「はぁ....っっ.....ん..」
「ん....んっ.....」
腰を前後にぐいぐいとやって、そして僅かに浮かせては落とす。
ぐっちゅ....ぐっじゅ...
根元が見えては隠れ、卑猥な音とともに快感を伝えた。
「はぁ...っ....ん...ん...」
「ぃぃ....久し..ぶり........」
彼女は、口を半分ほど開けて、惚けた顔をしていた。
だが、動きは激しくぐいぐいと自分のペースで俺を責める。
ぐじゅっっ.....ぐじゅ.....
ぐじゅっ.....じゅっ....
しばらくの間、それは続く。
最初の方は驚いて、何も反応を示せなかったこっちも、落ち着いてくると腰を突き上げ、クリを弄り、胸を揉む余裕が出てくる。
しかも、普段ゴムを着けないから、まだまだ余裕で思う存分に突き上げる。
「はぁっ...ぁん......」
「ぁっ....ぁっ...すご..す...ぁぁ..」
「ぁぁっ...」
次第に奥の方が熱くなってきたと思うと、その次は入り口部分がぎゅうっと締まった。
それはぎゅうぎゅうと力強く、長いこと続く。
「ぁぁっ....はぁー.....」
彼女は半ば狂ったように声を出し、感じていた。
(イッタかな?)
そう思うと、こちらも心置き無くスパートをかけられた。
「よっ..」
身体を起こし、乱暴に彼女を組み伏せて、正常位で斜め上からガンガンに突く。
「ぅぅっ....はぁ....」
「はあっ....んんん...」
乳が揺れ、彼女の腕が俺を抱きしめていた。
「っぁ.....」
「ぁぁ...イっく...」
俺自身も最後の感覚を覚えて、そう呟き、力一杯に中へ。
「ぅ....ぅぅ...」
収縮と、緊張、そんな感じの彼女の中で、信じられないくらいに放出した。
「はぁ...はあっ....」
彼女は息を激しくさせたまま、俺を抱き寄せた。
唇がすぐ近くにあったので、キスをした。
生臭い息と、柔らかな舌が伸びてきた。
思えば彼女とキスしたのはこの時が初めてだった。
2016/10/26 新規掲載
2019/10/14. 内容更新
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