外資系製薬会社の直紀と病院スタッフの美希 その1 - 官能な体験談・短編、フェチ話


外資系製薬会社の直紀と病院スタッフの美希 その1


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外資系製薬会社の直紀と病院スタッフの美希 その1


「なあっ! 彼氏と比べてみろ!」



「どっちが!どっちがいいんだ? なあ」




少し電気を落とした部屋で男女が交わっていた。



男が叫びながら、互いに股が交差するところをずこずこと突く。




「やっ… ぁぁっ……」





「ぁぁ……」






「はぁっ...!」







女は、下半身を中心に、じわぁっと快感が広がっていて、やがてそれが頂点に達するような感覚を覚えた。






(い..いきそう...)




思わず、口元に手を当てて息を呑み込んだ







■プロローグ



大西 直紀29歳、独身。


外資系の製薬会社に勤めるMR。



同年代の若者には手に届かないような年収があり、背も高く、顔立ちもいい。




そして彼は会社の派遣社員や、営業先の病院のスタッフ、女性医師なんかから、とにかく評判がいい。



見た目が良いだけじゃなくて、喋りも上手。


気配りができる。




だから、彼はとにかくモテた。




自分から誘わなくても、彼が1人でいると自然と異性の方から話しかけてくる。




そして、相手は好意を抱き、やがてそれは恋に似た感情へと変わる事が多かった。




それは、彼にとっては真に望んでいる事ではなかったが、副次的な意味で彼の欲望を満たすことになった。




ーーー彼自身の嗜好



それは恋人や旦那がいる女。


そんな女に自分の事を好きだと言わせること。


それも、行為の最中に。




直紀は自分が歪んでいると分かっていた。



ただ、それはどうしようも無かった。





■病院で


直紀はその日も、得意先の病院にいた。



当直の医師のアポイントメントが16時に取れたので、病院の待合室で待っているが、まだ声は掛かりそうも無い。





「はあ…まだか…」




独り言を言って時計を見る。



16時半を回ったところだった。





もうかれこれ、1時間近くこの病院にいて、ここに座っている。




そういう事はこの仕事においてはごく当たり前の事だったが、目当ての医師にはどうしても今日話しをしたかった。



だからずっとここでこうして、待っている。





(大丈夫…かな…)




少し心配になった。



医師が自分との約束自体を覚えているかどうかという事。




もう一度時計を見た。




(声、掛けようか..)





そう思ったところで、病院の若い女性スタッフが駆け寄ってきた。





「大西くん。」




スタッフの美希。



事務や総務の仕事を担当していて、直紀のようなMRなんかの業者対応を受け持っている。



灰色の、ストライプが入ったジャケットを着ていてぱたぱたと駆寄る。



「美希ちゃん....」






彼女とは知らない仲では無い。



一度、何人かと飲みに行った事があった。だが、身体の関係は無い。





「待った? ごめん!」




美希は両手を合わせた。




直紀は彼女の身体を眺め、その服装やスタイルを何気なくチェックした。






(ふぅん..)




それは直紀がいつも自然な行為としてしているもので、美希を特別に思っている訳では無かった。



それでも彼女の美貌は目を惹く。


スラッとした背丈に腰回りが細い。



彼女は自分のような病院回りのMRにも評判が良いことは知っていた。






「先生.........やっぱりダメだって…。」





「別の用事が入っちゃって…」



美希はすまなさそうな顔をした。





「ああ…そうか…やっぱりね。」




ふうっと、ため息が自然に出た。



そして、立ち上がる。





「いいよ。ありがとう」



「また、出直すから。 でも…」




直紀がそこで言葉を止めると、美希が不思議そうな不安そうな顔を見せた。


次いで直紀の発する言葉を待つ。





「美希ちゃん、前もこんなだったの覚えてる?」






直紀は冗談ぽく非難めいた視線を投げた。






「美希ちゃんが大丈夫だって言うから…」




1時間程前、ダメそうだったら今日は辞めておく、と彼女に話したのを、美希が「大丈夫」と言って安心したことを言っていた。




美希はまた、すまなさそうな表情をするした。





「ごめん..」





「本っ当に悪いと思ってるの」




「だから、お詫びの印に、また飲みに行くのって…どう?」






美希が直紀に近づいて小さく囁いた。




「これ?」





直紀が右手をクイっと上げて、飲むような仕草を見せる。






「うん、それ」



「私ね..」




「また大西君と飲みたかったんだー。」





「今度は、出来れば2人で.....ね?」




美希が頬をやや赤らめて言う。





「んーー..いいね」






「是非、お願いしたいね」






直紀が軽快に切り出した。


そして、美希に向き合って話す。






「じゃ、どこで待ち合わせしようか」




直紀は機嫌を取り戻したように表情を変え、そう返事した。


美希は笑顔を振りまいた。


そして直紀の傍らでスマホの予定を確認し始めた。




■居酒屋で


22時



もう、かれこれ、2時間近く飲んでいた。

直紀も美希も飲みのペースはゆったりとしたもので、互いに杯を勧める訳でも無く、気になることを会話しながらちびちびと飲んで居た。





「なあ、美希ちゃん。」




直紀が少し気だるげに声をかける。





「何?」




美希がグラスを手に持ちながら反応した。






「そろそろ、帰ろっか。」






直紀がスマホの画面を見ながらそう言って、美希の方を見た。





「えーー...もう?」





美希が困ったような表情を見せ、少しぶりっ子風に装う。





「だって..もう、ね?」




直紀がスマホの画面、時刻表示の部分を見せた。






「うー..」






美希がそれを見て、何か言いたそうにしたが、結局は何も言わないで黙った。



そそくさ、とテーブルの上を片付けて後は直紀に従った。





「あー..酔っ払った」




美希がそう言って、直紀の横を歩いた。



そして店を出て、歩道をとぼとぼと歩く。


その間、2人、何も言わない。





「.......」




長い沈黙が続いた後、美希が口火を切った。





「ねえ!」



「大西君!」






突然の美希の声に直紀が反応して振り返る。





「何..? 美希ちゃん。」







驚いたように、その端正な顔が少し緊張感を持った。



美希が直紀を見つめていて、そして最初の内はパクパクと唇を何度か開く。




「わ..」





「私のこと...」




「嫌い?」







美希が道路の真ん中に立ち止まり、直紀の方を見ていた。




■問答


「...........」




「嫌いじゃ...ないけど...」






2歩ほど美希が近寄った。



「...誘ったり....しないの?」







美希は小さな身体を震わせて言う。


直紀は半歩前に歩いた。





「.....だって...」






「美希ちゃん。彼氏...いるよね。」






美希の目がびくっと反応した。


右手が少し上がる。




それは美希が動揺した時の癖で、その手は右耳後ろの方へ。



美希は頭の中で何かを想像し、そして少し俯いて肯定した。





「ぅ....ぅん..」




「だ....だって..」







そして、直紀を見つめていた視線を下にそらした。





「だからーー.......ね。」





直紀がほらね、という感じで美希と同じように手をあげた。



彼女には興味が無い、という風。



最初は冷たそうな感じで、そしてしばらくして真面目な顔になり、最後は優しい表情になった。





「でもーーーーーー」




「俺で..いいの?」






また半歩前に進む。



美希は唇を噛み締めた。





「俺みたいな....男でいいんだったら....」



「喜んで!....だけど.....」






直紀が美希を見つめた。


美希の顔の緊張が緩む。




ふぅっと息を吐いて、そして吸った。




美希が、ほとんど分からないほどに、僅かに頷き、またパクパクと唇を動かした。





「いいの?」



「ね..」





美希の質問に答えるかのように、直紀が両手を左右に広げて脇を開けた。





「......うん...」



「うん…!…ぁぁ……」






直紀から小さくその声を聞くと、美希が小柄な身体を直紀の胸に預けた。



直紀の腕が彼女の身体を包み、締め付ける。




「ぁぁ.....ぁ.....」




「大西...君、大西君!」






美希が顎を上げて、直紀を見上げた。




そこには端正な直紀の顎があり、その向こうには薄い唇があった。






「キス....キスしたい....」





美希が唇を無防備に晒して言う。





「ね....お願い....」





美希が唇を僅かに開けた。





「だめ。まだね...」






直紀はそうは言ったが、彼女の唇にそっと唇で触れた。



上唇をなぞり、先端をつつく。





「ふっ.....ぁ.....」





「ぁぁ…っ…ぁ…」




美希は一瞬、身体がぞくっと震えたような感じになり、身体の力が抜けた。



そして少し放心状態になった美希の腕を掴んで直紀が歩き出した。





「やだ...意地悪い。」





美希はつまらなさそうにして、だが嬉しそうに彼に身体を預けた。



そしてそのまま歩いて行った。



『外資系製薬会社の直紀と病院スタッフの美希 その2』はこちら

2016/12/15  新規掲載
2019/11/2 内容更新
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