女性向け・体験談等、様々な短編・長編のオリジナル官能小説・ポルノ小説を無料公開しています。 twitterはこちら! 通りがかりの超絶美女をナンパしたらデリヘル嬢だった件 その1 - ~に関してのお話(体験記・官能小説)

■目次
 1.トップページ
 2.記事・アクセスランキング
 3.カテゴリ一覧
 4.最新記事一覧
筆者より

官能マッサージ長編を作品化(電子書籍)しました!

amazonで99円~で販売。Kindle Unlimited 会員の場合は無料購読も出来ます!

①【更新】話題の女性専用風俗に〜シリーズ最終話、2/6に更新しました。
 初めての女性向け性風俗サービス_その16』はこちら
②スワッピング=夫婦交換を題材にした新作です
 『スワッピングしま専科 その1』はこちら
③歴代No.1アクセス数作品、最新話5話を追加しました!
 『着エログラビア撮影現場に参加した その1』はこちら
④女性用性感マッサージ師、今西と女優の宮野ひとみ。
 セックスレス新婚女優の利用_女性向け性感>
★ブログランキングで上位目指して頑張り始めました。 以下のバナーを1クリックお願いします!
小説(官能小説)ランキング
FC2ブログ

通りがかりの超絶美女をナンパしたらデリヘル嬢だった件 その1

■晴海通りを歩いていて


銀座から新橋演舞場に向かう辺り、メトロの出入口上がった辺りから、ぶらぶら駅方面に歩いていたら、超絶美女がいた。




身長はやや低め(150センチ前半?)だが、顔はドドドストライク。



細っそりとしていて、顔はあどけなさと美しさ半々くらいで混じり合ってる。




とにかく、清楚な感じで美女感ハンパ無かった。




すれ違う際に、あまりに美人なんでぼおっと見とれていたら、相手も僕の顔を見返した。




(かわいいーーーーーー)



呆気に取られていたが、やがて後方へと去っていく彼女を振り返り、後は衝動的に追いかけ、声を掛けてしまった。



「あ...あ...あのっ..」



「あの…」




しどろもどろになりながら、声を掛けた理由を説明した。






変な話じゃない事、一目で惚れた、いう事。



そして迷惑じゃなければ連絡先を交換したい、という事。



必死だった。






今までの人生でこれ程に自分の感性、好みに合う女はいなかった、と確信していた。





そして、童貞では無いものの、ほぼ童貞と言って良い程の俺の女性遍歴。




こんな自分が、あんな女性に対して積極的になれるなんて、ある意味奇跡。


それだけで夢みたいだった。




「ええ..」



「そう…ですか…?」





彼女はその外見そのままに、優しく、大人しく俺の話を聞いてくれて、静かに頷いていた。





嫌がることなく、最後まで聞いてくれた。



その整った顔を不思議そうにして。




「あの…」




彼女は、少し居住まいをただした。





そして息を吸い込み、何か考えたようにそのままで居て、やがて口を開いた。




「ありがとうございます。」




「お話いただいたことは…分かりました。」



「それで…あの…その…」




微妙な沈黙が生まれた。




「.....ごめんなさい」




「お気持ちは嬉しいんですけど....あの......」




彼女は言葉を濁した。




(ぁぁ…)




僕は自らの衝動が招いたこの事案とも言っていい状況に対して、「ごめんなさい」という言葉は予想していた。




だが、それはそれでショックだった。




長い間片思いの、恋煩いをしてしまうような相手にフラレでもしたような感じ。




本当に、頭を殴られたような感じ。




「ぁぁ…」




自然と呻きが漏れた。


それでも、前を向いた。



彼女に対して必死に、情熱的に想いを伝えた。



出会ったばかりでこんな風に想うなんてどうかしているかと、自分自身でも気付いてはいたが止められなかった。





必死で、一生懸命に彼女に訴えた。



一目惚れだが、気持ちは浮ついたものでは無い、と。





自分の人生で、これまで生きてきて、はっきりと言い切れるくらいのイベント、貴方との出会いだった、と。




「あの…」





彼女は狼狽えていた。



僕の必死な感じを、その小柄な身体で受け止めて。



それでも、息を吸い、俺の話の合間を縫って口を開く。






「あの..行かないと…」




「...仕事に行かないと…いけないんです。」







話は途中で遮ぎられた。




そして、少しマズそうな表情をして彼女はその後の話を続ける。





「…ごめんなさい」





今日何回目かのごめんなさい。



そして唇をきっ、と噛み彼女は続けた






「真剣に…お話してくれたから、きっちりとお話しますけど...」




「あの...その...」




彼女の顔が曇る。



「あの..私....」





「夜のお仕事をしてるんです。」



「その...」




「これからも、お客様のところへ..行くところだったんです…」





(ええっ…)




また殴られたような感じがした。





「あ。」



思わず声が出てしまった。




夜の店?ああ、なるほど、確かに美女だ、彼女ならきっと、なるほど..




恐らく、銀座界隈で出勤となればこれから高級クラブでも向かうのかと思った。





そしてお客様のところ?同伴出勤の待ち合わせでもしているのか?なんて妙に感心して彼女の顔を見た。





「………」




彼女が話を続けた。





まるで、僕の頭の中のことが見て取れるように、ピンポイントに言葉を継いでいく。




「あの..夜のお店といっても、その...」




「クラブとかじゃ…なくって、その……」




「大人のお店、と言いますか…その…」





微妙な空気が漂った。





「エッチな方..なんです…」




「これ..」




彼女が差し出したには白い名刺。




白くて、上質。




一目見て、自分の会社から支給されたものより上質のものだと分かる。




そして、その名刺の面には名前、そしてその右上にはデリバリーヘルス、の文字。




「ええっっっ!」




驚き。




正直驚いた。




絶句、というかなんと言うか。





人生でこんなに驚いたのは初めてかも知れなかった。






目の前の彼女が風俗嬢、という事よりも、こんな美女が....



人生で目にした女性の中で3本の指に入ろうかと言う美人が、と言う想いが頭の中でぐるぐると回っている。






そして彼女が言った「エッチな方」と言う言葉。



そのキーワードが妙に頭の中に残って何度も何度も反復した。




「ぁぁ…」




彼女の言葉をうまく噛みこめなくって、自分の中で消化できなくってただ呻くだけ。




そして呆然とし、ただその場に立ち尽くしていた。





「あの…」





目の前の美女はそんな俺の事を心配そうに見ていた。




そしてゆっくりと、口を開く。




「あの…」




「嫌ですよね…嫌に…なりましたよね…」




そして変なタイミングでふふ、と笑った。



「でしょ?」




少し悲しそうな表情をした様な気もする。




(ぁぁ…)





僕は心の底から力を込め、ふんぬっと盛り返した。



社会人になって数年。



女性経験以外だと、それなりに経験を積んできた。




折れそうになる心を踏ん張って、「これしきの事で驚くような男では、無い」と気を踏ん張った。





「いやっ...!」



「全っ…然......大丈夫」





「美咲さんのこと......本気だから…」





「そんなんじゃ…」






美咲、と言うのは名刺に印字された彼女の名前だった。




おそらく、というか絶対、本名じゃ無いとは思ったが、今知ったばかりの彼女の名前を初めて呼んだ。





「ふふ...そう....」





彼女は少しだけ嬉しそうな顔をした。




そして、



「もう、行かないと」





彼方の方向を見つめ、暗にもう行きたい、と匂わせた。






「あ..あの..」




「また、会えるかな、いや会いたい」




消え入りそうな声で俺はそう叫んだ。




思ったより大きな声が出て、通りすがりの人が何人か振り向く。




「ふふ…」





美咲さんは笑った。





「そうですね..」




「じゃあ…」





彼女はその美しい顔にちょこんとついた小さな顎に手をやると、少し考えていた。





やがて俺に渡した名刺をひっくり返してその裏に文字を書いた。




「ヤじゃ、無ければ」




「ここに連絡ください」




「....ね..?」






彼女はそう言った後、ぺこっと挨拶をした。




そして身を翻して雑踏に消えて言った。





「美咲さん...」




僕はそんな彼女の後ろ姿を見つめながら、力が抜けたようになった。




そして背骨の辺りが変な感じ、腰が抜けたようになってそこらの花壇のブロックに腰掛けた。





「ふぅ...」






今から彼女は客のところに...




妄想した。




彼女が衣類を脱いで、身体を好き放題にされ、イカされ、最後は客のモノをしゃぶる..




「ああっ...」



「くそっ..」





いかんともし難い感情を抱え、靴底を2、3度だんだんっと踏み鳴らした。



■思い悩む



それから4時間後。


僕は自宅に居た。



散々に迷って、ああだこうだと悩んだ挙句、彼女から手渡された名刺の裏に書かれた宛先に連絡を取ることにした。



スマホの画面を凝視し、慎重に文字を打ち込んでいく。




『夕方に、銀座の晴海通りで声かけさせて頂いたものです。』




『繋がるかな?』




仕事、彼女が言っていたデリヘルの事をどう切り出そうか、と迷った。




お疲れ様とでも言った方が良いのか。



いや、彼女の仕事を知った上でそんな事をメールにしたら、嫌な人間だと思われるだろうか、なんて。




だが、辞めた。



仕事のことは言わない、いや敢えて触れないように、 考えないようにした。




まだ、心の中では、彼女が言った「夜の店で働いている」と言うのは、フェイク。




僕の誘いをうまく断る為の偽計だ、なんても考えていた。




あんな美しく、清楚な彼女に限ってそんなことは無い、と。



「ぁぁ…」



一人呟く。




自分自身の、あれあこれやと考える事自体が嫌だった。




彼女の事を疑うのも、夜の店で働いているからって、特別な目で見るのも。




数分後、返信があった。



「銀座の方ですか?ありがとう」




メール文面から、彼女が僕の事を覚えてくれていたこと、そしてその清楚っぽい人柄が偲ばれた。




(ああ...)




その文章を見て、ぼおっと宙を見て呻く。



恋をしている感じ。




分かるだろうか。




ドキドキして、まだ今日会ったばかりだがずっと彼女に恋い焦がれていたような状態だった。




「どうしよう..」




「どうしよう…」





あれこれ悩んでぼそっと独り言を呟き、そして意を決して返信する。




『覚えていてくれて、とっても嬉しいです。』



『明日、会いたい。会えますか』




そんなメッセージを返した。


そして、送信ボタンを押してすぐに悔やんだ。




ああ、もう少し会話を挟むべきだった。


なんて直球な、しょうもない メッセージを送ってしまったんだろうか、なんて自分の行為を悔やんだ。




もしかしたら…もう返事は来ないかも知れない。



こんな不躾な、馬鹿みたいな文章を送りつける男は嫌だ、なんて思って。





「ぁぁ…っ…くそ…」





追加でメッセージを送ろうと思った。



先程の失礼で、配慮の足りない文章を送った事を詫び、僕自身の、真心のこもった想いを伝えたい。




そんな風に思い直した





そして、スマホを手に取ったその時、彼女からの返信が来た。



「え…っぁぁ…」





自分の心臓の鼓動を感じながら恐る恐る内容を見る。




「お仕事でですか、それとも...?」





そのメッセージの内容、意味を理解するのにしばらく時間がかかった。





(お仕事..? 俺と..? )



彼女の仕事、それは、つまり風俗の仕事だと理解出来た。




そしてそこから妄想する。



小柄な彼女の引き締った、美しい裸。




小ぶりだが整った形のおっぱいを心ゆくまで堪能し、身体中を舐め回す。





彼女は俺とシックスナインの体勢で、互いの股間を愛撫し続け、やがて彼女は穏やかな笑みを浮かべたままで、自らの股間を俺に擦り付ける…




(ぁぁ …)




自然と勃起していた。



それは彼女にとって失礼なこと、よくない事だとは分かっていたが、どうしようも無かった。



「ぁ....っぁ....」





彼女の裸体がちらつき、正常な考えが出来ない。




つい少し前まで、彼女とは仕事とかそう言うんじゃ無く、純粋に恋愛の対象として会いたい、と考えていたのに。





そんな彼女を救えるのは自分だけ、とさえも思っていたのに。




「お仕事でもいい?」




と震える指先でなぞるように打ったのはそんな文字。





最後の最後まで彼女の肢体が頭の中にチラつき、妄想していた。





「分かりました。何時頃?」




そういう彼女からの返信が来た後、僕は罪悪感と後悔に苛まれていた。





自分が嫌になって、どうしようも無い。




だが、一方で明日彼女と会うのを楽しみにしている不埒な自分もいた。




「ぁぁ.....ぅぅ...」




勢いよくズボンを脱ぎ、モノをしごくとすぐに大きくなった。




そして彼女の事を想像し、強く、速くしごく。



しゅ…しゅ…っ…にゅ…に…


しゅ…っる…



しゅ…しゅ…




「ぁぁ...ぁ...」





手のひらの中で、はち切れんばかりに膨張し
硬くなったペニスからは、悩ましい程の快感が伝わってきた。





やがてじわぁっとカウパー液が染み出して来て、手を汚す。




そして、またそれが潤滑油みたいになってさらなる快感を呼び、しばらくして大量に液を吐いた。




びゅ…



びゅ…っ…っる…るっ…





ティッシュの中で、いつもよりも長く、射精の脈動を続けていた。





「ふぅ.....」




「ぁぁぁ…」




じんじんんとした快感と、射精後の心地よい疲労を感じながらも、既に気持ちは切り替わっていた。





「やっぱり....」



彼女とは清純な関係でいたい。




賢者モードに入った故なのか、一切の煩悩が消えて無くなっていた。



美咲さんに対して、純粋な、性愛を除いた状態で想っている。




「やっぱり…だめだ…」





手を伸ばし、スマホを手にとった。




そして、急いで文字を打ち込む。


『すみません、間違いです。先程のは冗談です。』




『明日、仕事抜きで会って頂けますか?』






彼女からの返事はすぐに来た。





『分かりました。どこで待ち合わせしましょうか』



(ぁぁ…)





何だか救われた気がした。



この時、この瞬間においては僕が世界で一番救われてたと感じていた人間だっただろう。


きっと。





「美咲さん…ぁぁあ…」



彼女にあんなメッセージを送ってしまった事。





さらには、彼女の仕事の様子を妄想して、自慰行為に耽り、さらには抜いてしまった事までの一連の流れを後悔した。



「ぁぁ…だめだ」




そのまま横になった。


そして静かに目を瞑り、疲れた心を休めようとした。


■西銀座の一角で



次の日、俺は彼女と待ち合わせをした。



場所は銀座から築地へ向かう方向、高速道路と重なる辺り。



「こんばんわぁ..」




後ろから話掛けられ、振り向くと彼女がいた。



昨日とは少し感じの違う服装。


年齢相応のラフな格好だった。



やっぱり、とてつもなく、可愛い。




「あ...こんばんわ」



「ごめんね...」





俺はメールを送ったことと、返信をもらえたこと、会ってくれたことについて詫びを入れた。




「いいんですよ」



「別に...」





彼女はさらっとそれを受け流し、整った顔でにこりと笑みを浮かべる。



その感じは大人の女を 想起させた。




風俗で働いている事が必ずしも大人の女性としての落ち着きや、居住まいに影響するとは思わないけれどーー


彼女の場合は確かにそうだった。




「ぁぁ…」




僕は彼女の話す言葉一つ一つに反応し、喜んだ。



そしてそのまま、どちらからとも無しに歩き出し、新橋演舞場の方へと歩いていく。




「え...ぁ...どこへ?」




彼女に尋ねた。



ただ、ニコニコとして、何も話をしてはくれない。



「ついてきて、くださいね?」






ちょっと振り返り、そう言った。



切れ長の目がとても美しくって、俺はその表情をぼおっと、ただ眺めた。




「ここ…です」






数分ほど歩いた先、彼女が指差したのは灰色の雑居ビルだった。


「こ…こ?」





そこにあったのは熱帯魚などが展示されているペットショップ。





店の外から、色とりどりの魚達が水槽の中で泳ぐ様子が確認出来た。






「私……魚なんて、飼ってないんですけど…」




「見るのは…好きなんです。」



「すごく…」





そう言いながら、ゆっくりと、彼女は歩き出した。



「だから、時々、お仕事の合間なんかに、ですね。こうして…見ているんです。」



「いい…ですか?」





少し心配そうな顔を彼女はした。



俺の反応を伺っているようで、少し上目遣いでこっちを見た。




「全っ…然、大丈夫です。」



「っていうか、すっごく…嬉しい」





彼女とのデートだと思った。


魚を見る、彼女と一緒に。





少し暗めの店内で、LEDライトに照らされる水草や、色とりどりの魚を見る。


何だかウキウキとしてきた。




「これは.........、水草を育てるための......」



「この魚はお腹の中で......」


「この器具は…こうやって使うんです。」





美咲さんは本当に毎日のように通っているらしくって、僕なんかよりも全然魚の事に詳しかった。




幾つかの水槽の様子を説明し、教えてくれる。




「凄いなぁ美咲さん........」





素直に、本当に驚き感心していた。



これまで、こう言ったアクアリウムを見て、綺麗だな、と思ったことはあっても関心を持ったことは無かった。




ただ、彼女に説明してもらうと、全てが楽しげで、奥が深そうで、素敵なことのように思えた。




(ぁぁ.....俺......)


(恋.........してるのかな)





水槽を巡っていく彼女の後ろ姿を見ながら、ぼんやりとそんな事を考えた。



そんな風にして、30分程を過ごした。



2人の間の微妙な距離感が、なんだか身近なものとして馴染んできたような、そんな気がし始めた時だった。





「さて.........」



美咲さんが振り返り、俺の顔を見た。


そしてじっと、ただ俺の目を、瞳を真っすぐに見ている。



「え......」



「ぁ......ぁ......」



彼女は店の外へと向かった。



最後に、切れ長の流し目で俺を見て、付いてきて、と言わんばかりに外へと誘う。



「美咲さん.........」



僕はただ彼女の跡を追った。



まるで誘蛾灯に誘われる蛾のようにふらふらとして。




「さて、今日は、ありがとうございました。」



美咲さんは立ち止まって、こちらを向いた。




そしてその美しい顔をつん、と上に傾けて俺を見上げる。





「楽しかった。」


「好きなものを....、誰かと共有するなんて.....、本当に久しぶりだった」


「とっても、楽しかったです」




(ぁぁぁ......)



僕の心の中が、なんだか春の日差しが優しくて照り始めたような、例えるのも難しいが待っていたものが訪れたような、不思議な幸せな気持ちで満たされた。




美咲さんのその言葉身体に染み込んでいく。


「ぼっ、僕も.....」




「すごく......楽しかった。アクアリウムってこんなんだって初めて知ったし、美咲さんの説明もすごく分かりやすかったし......」



「あの…その、とにかくっ、俺も楽しかった。すっごく…」




焦って、言葉がうまく出ない。


自分でも恥ずかしいくらいで、それが美咲さんにとっては凄く可笑しく見えたようだった。


「ふふ…、おかし…」



彼女は口元に手をやり、上品に笑っていた。



(ぁぁ……)



なんだか、とっても幸せだった。


人生で、こんな美女とお近づきになれたのは初めてだった。


会話を交わすのも、俺のことを見て楽しそうに笑ってくれるのも。



だから、錯覚していた。



本当に、彼女は俺の事を気に入ってくれて、恋人候補として、見てくれているんじゃ、ないだろうかなんて。



けれどーーー


「じゃ…行きましょうか…」



美咲さんは俺の腕に触れた。


そして腕を組むようにして、西の方へと誘う。




「え…っ…え…?」


「ええ…?」



突然の彼女のスキンシップに驚いた。


そしてその行為に喜ぶ暇も無く、彼女が言った言葉。



それが僕に突き刺さったんだ。



「この先に…ホテルがあるんです。」




「そこへーーー、行きましょうか。」




突然だった。



「えっ! ええっ…?」




「ええっ…だって、あれは冗談だって…」



「いや…その…っ…」



最初は僕が打ったメッセージの事を言っているんだと思った。



今日彼女と会う目的は、彼女の夜の仕事ーーー



「ち、違うんです…あの…」



慌てて、取りなし、説明した。


今日、美咲さんと会ったのはそんな事が 目的じゃあ、無いって。




必死で、どうにか分かってもらおうと。



「ふふ…」



彼女はそんな僕の言葉をまた最後まで聞いてくれて、そのあとで笑ったんだ。




「分かって…います。」




「でも…ついて来てくれますか?」




静かなその表情。




相変わらず、その横顔はとびきり整っていて、美しいものだったがその時の俺にはなんだかその彼女の顔がとても恐ろしいものに 思えた。


自分じゃ手に負えない、想像すら出来ない 世界ーー



とにかく僕は美咲さんに導かれるままに彼女について行った。




そして少し歩いて、ちょっと 高級めのラブホテルに彼女と入るその瞬間も、狼狽、動揺し、自分自身を失っていたんだ。



■緊張の果て


「さて……」


ホテルに入り、適当な空き部屋を選んでフロントで鍵を受け取った。


「いきましょう?」




美咲さんは相変わらず狼狽ている俺を誘うように、エレベータに先に乗った。



「ぁ…ぁ…」




僕自身は、まるでその言葉しか発する事が出来ないみたいな状態で、どう反応すれば良いのか、またどんな話をすればよいのか、それすらも分からなかった。




501、502、503…



エレベーターを降りた美咲さんは部屋番号を確かめながら廊下を歩いた。





途中の部屋のドアの辺りからは、はっきりとした声、女性が喘ぐ声や、叫ぶ声が伝わっていた。



(ぁぁ……)




ウブな僕にでも、ここがどう言う場所で、どう言う事をするために存在している施設かは分かる。



そして廊下を歩く俺と美咲さん。




ドアを隔てた向こうにいるはずの、まぐわっている男女。




そして、付き合ってすらもいなくって微妙な、一方的に想いを伝えただけの関係の僕たちが近くにいる事が何だか不思議だった。





「さあ…ここね…?」





美咲さんが足を止めたのは512号室の前。




彼女は鍵を持ち上げ、キーホルダーに 印字された部屋番号を確認している。





「入って?」




普通に、何でも無いように彼女は言った。




「え…っぇ…」




「ぇぇ…」






慌てふためき、動揺している僕。




入って、と言われてもどうしてよいか分からず躊躇していたら、美咲さんが僕の手を取って、部屋の中に導いた。






「ふう…」



ぽいっと、美咲さんはカバンをベッドの方に投げた。




そして部屋の様子を眺めた後でベッドに腰を下ろし、僕の方を見た。




「ねえ…」



「座って…?」




美咲さんは右手を伸ばし俺を招いた。


その指はすごく細くって、綺麗。



その指先が僕の手のひらに触れ、ひんやりとした冷たさを伝える



「あ…うん…」




「はい……」





少しだけ、さっきよりは気持ちが落ち着いていた。


じっと僕の顔を見つめている、美咲さんの顔を見つめ、その顔に吸い込まれるように 身体を寄せる。



冷たい、彼女の手はさらに僕を引っ張り、やがて隣に俺が座るまで、手を握り続けた。




「あ…あの…」





いっときよりは落ち着いたとは言え、まだまだ頭の中は大混乱したままだった。





どうして美咲さんは僕を誘った?


どうして美咲さんは僕とホテルに入った?


美咲さんはこの後何をしようとしている?





直接にその事を考えるのは、何だかダメな 気がしていた。




昨日、彼女の事を想って自慰行為に耽った後で感じたこと。



ーー彼女を性の対象にしたくない



それは今でもそうだった。


そう、見てしまうからこそ、そうは見たくない。




何だか変な、矛盾した気持ち。





(はぁ…ぁぁ…)



(ぁぁ……)



一旦は気持ちを整理したハズなのにーー

純粋な気持ちで美咲さんに会おうと、気持ちを伝えようと思ったはずなのにーー




彼女は僕を取り乱せさせたんだ。




ラブホテルに、


誘って、


部屋で2人きりで、いる。




この先、何が起こるかはおぼろげに想像した。



いけない、良くないことなんだけど、そう思って、考えてしまう。




打ち消しても、打ち消しても、その考えは浮かんでは消え、浮かんでは消え、を繰り返した。




「長谷川さん…」




美咲さんが口を開いた。




思えば、彼女が僕の名前を呼んだのは初めてのことかも知れなかった。


彼女は続けた。



「長谷川さんはーーーー」



「私.....のこと....」



「仕事の事は関係ないって.....言ってくれましたよね」





ぼそっと呟き始めた美咲さん。



僕の手を握ったままで、じっとこちらを見ている。




「え....はい....」



「うん....」



彼女の表情は真剣で、何かを考えているようだった。




思わず、彼女のそんな様子に合わせるように、僕は頷いた。




そして彼女の手を握り返し、それで想いを伝える。




好きだ


とても、好きだ、と




僕みたいな、女性慣れしていない人間。


それでも手を握られて、握り返しても拒否されないこの状況が、どんな感じであるものなのかは想像出来た。



(もしかしてー、美咲さんも僕のことを........)





嬉しいけど、その先の事は考えちゃいけないって思った。



心臓はバクバクと高鳴っていた。


これ以上緊張するとどうにかなってしまうんじゃないかってくらいになっている。



そしてそれのせいか、頭もなんだかクラクラとした。



それでもこっちから何かを言わないと、意思を伝えないといけないないと思って、息を吸い込んだ時、





美咲さんは言ったんだ。



僕を惑わす存在。



『オデュッセイア』のセイレーンみたいに。




■本当の君?


「私がする事を、私が長谷川さんに言う事をーー」




「聞いて.....もらえますか?」



「…それでもー」


「いいですか…?」





静かに、彼女はそう言ったんだ。





美咲さんの声以外は、低くて乾いた感じのエアコンの駆動音だけが部屋に響いていた




「ぅ…っ…ぁぁ…」




「ぁぁ…」






僕は美咲さんの顔をじっと見ていて、彼女が言う事を一生懸命に聞いて、その意味を僕に彼女が言った事を理解しようと努めた。





ただ呻くだけ。





まるで時間稼ぎみたいに、彼女の顔を見つめたままで、小さく、呻きを発していた。





「わ…分かり…ました。」





「分かりました…美咲さん…」





僕はお腹の底から、絞り出すようにしてそう言ったんだ




勘って言うのか何なのか、美咲さんが僕に言ってくれた事なんだけど、頭の中では、簡単に「分かった」なんて言っちゃいけないって思ってた。




嘘とか罠とかじゃ無いんだけれど、なんだか危険で、僕みたいな人間が踏み込んじゃいけない世界だって言う予感。





けれどもーー




僕はその世界に踏み込んだんだ。




そう言ったのが美咲さんじゃなければ、決してそうはしなかっただろうと思う。





憶病な、用心深い小心者の僕にとって、危ない、危険だ、って分かっていながら飛び込んだ世界。





それは、彼女の言葉から始まった。




「そうですか…じゃあ…これを着けて?」





ふぅっ、と息を吐いた美咲さんはそう言った。





そして左後ろを向いて、さっき美咲さんがぽんってベッドの上に投げ捨てた鞄を引き寄せ、その中から黒い、手拭いのような布切れを取り出したんだ。




「………?」




僕は美咲さんが手にしたそれをじっと見ていた。



(タオル…?手拭い…? それにしても黒い…)





そう思っていた僕は、やっぱり抜けていた。





彼女が僕に身体を寄せてきて、「ああっ、美咲さんが近づいた」なんて呑気にドキドキ
感じていたら、彼女はそのまま手を伸ばし、




「目を、つぶって?」





って言って、さっき持っていた布地を僕の顔、目のあたりに巻き付けた




「え…っっ…」



「ぇぇぇ…」




途端に視界が奪われた。



光を失い、まぶたを開けても見えるのは真っ暗な闇。




「み…美咲さん?」




僕は驚き、狼狽て身体をじたばたとさせたんだ。




「っぁあ…」




「ぁぁぁ…」





予測も無しに、人生で初めての本格的な、目隠し。




まるでどうしたら良いか分からなくて、手をただ前に差し出して、慌てていると、その手を美咲さんが握ったんだ。




「落ち着いて…」




「ねぇ…」





その声はなんだか少し強めだった。




美咲さんの、柔らかでゆったりとしたいつもの口調とはちょっと違っていて、僕は彼女の声を聞いて戸惑いを止め、その声がする方を向いた。




「長谷川さん…私が言う事を、聞いてくださいね?」




「私がーー、する事を、受け入れて下さいね?」





さっき聞いたような口調を耳にした。





「長谷川さんなら……」





美咲さんはそこで言葉を止めた。




そして黙ったままで、立ち上がったのを気配で感じた。




「質問は…受け付けません。」




目の前を、歩いているのが分かる。



「でも…嫌だ、って思ったら…言ってくださいね…?」




また歩いている。




そしてまた沈黙。




「分かり……」



ふっ、と耳元に吐息を感じた。



「ました…?」





そしてまた吐息



僕を、耳元だけじゃなくって、首筋から背中の辺りまでが、その吐息を受けてゾクゾクとして、震えた。



「っぁっっ…」



「っっぁ…」




思わず、有り得ないくらいの情けない声で叫んでしまった。




「な…何を…」




改めて、驚く僕。



そんな僕の傍らで、美咲さんは静かに笑っているのが分かった




「ふふふ…敏感…」




「耳が…弱いの…?ねぇ…」




ふぅ、とまた吐息。



「くぁぁっっ…」



「ぁぁ…」





僕は目隠しをされて、どうしようもない状況でただ、びくびくと反応し、悶えた。



視界が奪われた中で、瞼の裏に思い浮かべるのはさっき一緒にアクアリウムショップで熱帯魚を見ていた時の美咲さんの顔、表情。




(ぁぁ…)




(ぁぁぁっ……)





また頭がぼおっtしてきた。





(美咲さん…本当の君は…?)





僕はそんな事を考えていた。




そして、美咲さんが僕のシャツを引っ張り、脱がしていこうとするのを、ただただ受け入れて、されるがままにして、ただ狼狽ていた。


次の話、『通りがかりの超絶美女をナンパしたらデリヘル嬢だった件 その
2』はこちら

アマゾン/KINDLEで新作公開しています!
俺は某大手百貨店の外商なんだが、顧客の人妻に電マを持っていったところ (あたたら文庫)

(C)2021 体験談 :あたたら 無断転載禁止


<関連記事>




<カテゴリ一覧>


<最新記事>

コメント

非公開コメント