会社帰り後輩とビール一杯だけ、という話で居酒屋に行った。
当方 :28歳 高野 彼女あり
後輩 :26歳 ナオ 彼氏あり
アサヒのジョッキで乾杯をする。
ドライの苦さが美味しい。
「ああ、やっぱりアサヒは美味しいですね。」
ナオは笑いながら言った。
「うん。いつもはサッポロなんだけど...」
こんな風にして話が始まる。
ナオは2つ下の後輩。
身長160センチくらい、普通の体型だが胸はそこそこありそう。二の腕の細さには定評がある。
今日は普段着のような格好。薄手のセーターにジャケット。
茶色がかった髪の毛は肩までの長さ。
顔立ちは田中みな美を想像して欲しい。
そんな彼女だから、会社の中でも人気がある。
オフィスにいるだけで華があり、何かと話題になる事が多い。
だが、大学の頃から付き合っているという彼氏がいる。
そろそろ、結婚するんじゃないか....という噂があり、そこらへんを今日確認したかった。
「なんかさー...」
「最近、面白い事、ないの?」
タコの刺身を口に運びながら聞く。
ナオは、2口目のビールを飲んだ後だった。
「面白いこと...?」
「 ないですねー。逆に教えて欲しいくらいです。」
「仕事が終わっても家に帰って、テレビ見るくらいだし、お休みの日も街に出たり、家でゴロゴロしたり....。」
「うん、ないですね。」
彼女は笑った。
「無いこと無いだろ。」
「街以外にも、車で出かけたりするだろ?」
日常を聞き出そうと深堀する。
「出かけるのですか? うーん。この前、木更津のアウトレットに行きました。」
「海ほたるに寄ってー。アウトレットでお買い物。」
「ほうほう....それで?」
深堀は終わらない。
「その後、海沿いのレストランでアジフライと海鮮丼を食べてました。」
「...そんな、感じですかね。」
ナオもタコ刺しを口に運ぶ。
「それで....」
「誰と、行ったの?....友達...?」
ナオが彼氏と出かけているのを知っててワザと聞く。
ビールジョッキを傾けながら、ガラス越しに彼女を見た。
「えー....誰とって、そりゃぁ..」
「彼氏と...ですよ。」
「彼氏と車で行きました。」
少し恥ずかしそうに言う。
「そう....」
「んで、そのまま帰ってきた?」
「家に。」
考えながら言葉を選んで言う。
「はい。19時くらいに帰って来ましたよ。」
ナオはすぐに答えた。
「あとは...彼氏の部屋に?」
にやっと笑って意地悪く聞く。
「いえ....私の部屋に。」
少しイラついたような感じで彼女は言った。
「じゃあ...その後、泊まって行ったんだ。」
「ナオの彼氏。」
淡々と話す。
「えー....」
「なんでー、高野さんにそんなこと言わないといけないんですかー。」
ナオが笑った。
即座に反応する。
「えー。だって、面白い事、無いっていうからー」
「ナオの話、聞いてるの、面白いよ。」
「ね、お願い。」
俺は拝むようなカッコをし、その後ビールを2杯注文した。
「もう.....」
「泊まって行きましたよ!。彼氏。」
恥ずかしそうに、そして少しむくれて言う。
「へーー。じゃあ、した?」
ナオは口を半開きにして俺に聞いた。
「何....?、何を、ですか?」
その時注文したビールが届く。
俺は空のジョッキを渡し、新しいジョッキに口をつけながら言葉を重ねる。
「何をしたって....したでしょ?」
「セックス 」
ニヤニヤしながら言うと、ナオはその言葉を聞いて笑った。
そして、1口飲んで返す。
「へへ.....言いません。秘密です。」
可愛らしい笑顔を見せた。
「えー。秘密かー。」
「そうかー。じゃあ、ね、これはどうかな。」
「彼氏とは、一緒の布団?それとも別々? どうやって寝るの?」
真面目な顔をして聞いた。
「やだ....同じです!そんな質問」
「秘密です、秘密。」
手をぶんぶんと振り、笑って返す。
「同じじゃない。」
「一緒に寝たかどうかということだって。」
「泊まっていくにしても、ベッド何組もないでしょう?」
そう言うと、少しうつむいた。
「うー...。一緒に....寝ましたけど。」
その言い方が可愛らしかった。
俺はもっと彼女の色々な表情を見たくなり、質問を続けた。
「ねえ...それで....」
「したんだろ...」
そう言っても、彼女は答えなかった。
下を向き、早くこの質問攻めが終われば...という雰囲気。
考えた。
「.......」
「分かった。じゃあ、イエスかノーかの答えだけにしよう。」
そう言うと、顔を上げた。
「えっっ?」
と言う彼女の言葉を遮って質問をする。
「あなたは、最近、彼とエッチしましたか。」
「.......」
「秘密..です。」
少し、時間を置いて、ナオが答えた。
「だめ! イエスかノーだけ。」
強めに指示した。
元々酒に弱い彼女は、ジョッキ1杯でも酔っ払う。
そろそろ酔いが回ってきてもいい頃合いだった。
ぼおっとしたような感じで、
「イエスかノーですね..分かりました..」
と呟いた。
改めて、別の質問をした。
「じゃあ、別のね。」
「ここ1年、彼氏以外の男性とエッチしましたか...?」
「.....ノー」
予想通りにすんなりと回答。
答えやすそうなものを考える。
「彼氏と.....エッチした事はありますか?」
「イエス...」
少し恥ずかしそうに答えた。
「それはここ1年以内ですか?」
「イエス...」
ニヤけが収まらない。
ワクワクして、ドキドキする。
ナオのプライベートな会話に踏み込むのがこんなにも楽しい事だとは思わなかった。
「それは.....」
「ここ、1週間以内ですか?」
「んーーっ...」
「....イエス。」
(おお...なかなか。)
普段、生真面目な彼女が、ここ1週間以内のエッチの有無を答えた事に驚く。
「彼氏とのエッチは嫌ですか?」
「ノー..」
「好きですか?」
「......イ...」
途中でハッとして突っかかってきた。
「高野さん!何を言わせんですか!」
可愛らしく怒った。
「ごめんごめん。もう、ふざけた質問しないから。」
「真面目な質問だけね。」
俺はジョッキのビールを半分くらい飲んだ。
そして、質問を続ける。
「じゃあね..」
「木更津で、食べた海鮮丼には、マグロが入っていましたか?」
ナオは笑った。
ホッとしたような感じで答える。
「イエス!」
「美味しかったですか?」
「うーん...イエス」
「海ほたるでは何か買いましたか?」
「ノー...いや、イエス」
そうして、延々と質問を続ける。
頃合を見て、エロ質問に戻した。
「じゃあ、今度は俺のを当ててね」
「俺は最近.....彼女とエッチしたと思いますか?」
少し考えていた。
「...イエス」
ナオが答えると、指で輪っかを作って、正解だと示した。
「やったー」
無邪気に笑顔を見せた。
「俺の彼女の胸は....は大きいと思いますか?」
「えー......うーん...イエス!」
俺は指を交差させて、不正解だと告げた。
「俺の彼女はーー」
「これを俺に対してした事が無い」
オシボリを棒状にして、咥え、舐める仕草をして見せた。
「えー...やだー...」
口に手を当ててはにかむ。
「.....ノー...」
指で輪っかを作って見せた。
「俺はこれが好きだ。」
今度はオシボリで谷間を作り、その割れ目を舐める仕草。
「..........」
「.....イエス」
指で輪っかを作って見せた。
「俺の彼女は.......、一晩で何度もイク」
神妙な顔で考えていた。
やがてナオが口を開く。
「ノー...」
指で輪っかを作る。
「俺と彼女は外でした事がある。」
「イエス...」
今度はあまり考えずに答えた。
指でバツを作る。
「じゃあ...ナオは外でした事がある」
ハッとした表情を見せた。
だが少し考えて、恥ずかしそうに言う。
「イ..........イエス」
酔っ払った顔がさらに真っ赤だった。
(ほう.......)
俺は、彼女が自分自身の事に対して答えた事に正直、驚いた。
また、たしなめられるかと思っていた。
そう言った驚きを感じながら、質問を続ける。
「それは.....どこでですか? 」
「山でですか?」
「ノー」
結構早くに彼女は答えた。
「海でですか?」
「ノー...」
今度は少し、ぼおっとして答える。
「街でですか?」
「........イ....イエス」
少し笑っていた。
こんなこと、聞いている方が興奮してくる。
(おもしれえ....)
心臓の鼓動がバクバクと高鳴る。
目の前のナオは恥ずかしそうに、だが淡々と答えていた。
「外でして...気持ちよかった?」
「んー.....イエス...」
「興奮した?」
「イエス..」
「じゃあ...」
「実は......今も少し興奮している?」
「.....イエス」
赤く酔っ払った顔をうつむかせた。
「じゃあ、もっと聞くよ。」
「えとね...」
「言葉で....色々言われるのは嫌いじゃない。」
「ノー......、いや、.....イエス」
彼女はより深く顔をうつむかせた。
「ナオの身体は....感じやすい方だと思う。」
「................イエス」
少し回答に時間がかかる。
「彼氏はナオの胸が好きだ」
「イエス」
それはすぐに答えた。
(おお、乗ってきた..じゃあ...)
「彼氏は最近、前戯を適当にする。」
少し躊躇していた。
だが、やがて口を開いた。
「....イエス...」
「でも、ナオはそれでも不満が無い。」
「.....ノー.....」
「彼氏は舐めるのが好きだ。」
「ノー...」
「毎回、するたびにナオをイかせてくれる」
「........イエス」
「でみ、本当はもっと気持ちよくなりたい」
「イエス、イエス」
最後は投げやりになったように答え、ハッと顔を上げた。
表情は、少し笑っていた。
「...........お前、酔っ払ってるだろ....」
素直に思った事を聞いた。
そして、時計を見た。
「イエスです.....」
ナオは最後の質問にも答えた。
「あれは質問じゃないよ」
と彼女に告げ、
「そろそろ行くか...」
と伝票を持って立ち上がった。
「イエス....」
ナオはそう言いながらついて来た。
「もう終わりだって。」
「今日は、楽しめたから..........俺のおごりな。」
そう言ってナオの靴を取ってやる。
「ありがとう........ございます」
背中の方でお礼を言う声が聞こえた。
手のひらを肩のあたりでひらひらとして見せ、レジへと向かう。
料金は4000円ちょっとだった。
「高野さん.......」
店を出たところでナオが声をかけてきた。
「何?」
振り返る。
ナオの顔は赤かった。
「.......いや.......なんでも、無いです」
「ごちそう.......さまでした」
彼女がそう言ったので、
「ああ.......また、行こうな」
と返した。
駅までの道を歩く。
距離にして10分くらい。
少しの間、黙って並んで歩いていたが、ナオから口を開く。
「高野さん..............。さっきの続き、しましょうよ」
「えっ?」
思わぬ言葉に笑って反応する。
「いいけど.......どしたの?」
「普通の、エロいのどっちで?」
冗談っぽく聞いた。
「.......ん、後者の方で.......」
恥ずかしそうに横を向いた。
「じゃあ.......んー。ナオのおっぱいは..;Eカップある」
「ノー」
「じゃあ、Fカップある」
「.......ノーノー」
わざと外した質問に、彼女は苦笑して答えた。
「Dカップある」
「イエス.......」
はっきりと答えた。
「自分の胸の形には少し、自信がある」
「..............イエス.......」
「私の胸は感じやすい方だ.」
「.......イエス」
「時々は自分で触ってみて感じてしまうことがある」
「..............ノー。うーん..、...........................イエス」
(おお.......)
「ここ最近、自分でした」
「......」
「イエス.......」
「私はどちらかと言えば....中よりも、弄られて気持ちよくなる方だ」
「..................」
「.................イエス」
「ふーっ.......」
そこで一息ついた。
どう質問しようかと迷ったが、聞いた。
「今、こう言う会話をして、少し感じている」
「.......イエス」
「たぶん、濡れているんじゃないかと思う」
「...............................秘密です..」
「イエスかノーで」
「..............い..........」
「高野さん.......!」
ナオが俺の腕に組みついた。
そして、身体を寄せる。
「イエス.......です」
彼女は俺の両耳のあたりに手を当て、キスをした。
「ん.......んん.......」
口の中でナオが呻く。
舌先が俺の唇をぐじょぐじょと舐めた。
「ナオ..............」
彼女は俺の手を引っ張り、近くの雑居ビルへと押し込んだ。
遅い時間でもあり、人の気配はない。
大理石のエントランスの陰で、ナオがさっきより激しく、俺の身体を抱きすくめ、キスした。
「なんか.......なんか.......」
目が潤み、こちらを見つめる。
そして、
「高野さん..............」
彼女はもどかしいように、シャツの前のボタンを外すと、ブラのカップを押し下げた。
谷間の横に、うっすらとした紅色の先端が見えた。
「吸って.......キスして.......欲しい.......」
そう言って、胸を寄せる。
迷うことは無かった。
俺は、その突起を口に含み、吸い、尖らせた。
「ぁぁっ..」
「...................ぁぁぁぁ.......」
誰もいないビルに、ナオの嬌声が響いた。
2017/2/8 新規掲載
2019/8/23 内容更新
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