そして俺はそんな彼女の顔をぼおっと見ていて、時間が止まったかのように何とも言えない気持ちでいると....
それは起きた。
「早く、終わらせて」
彩香は腕を胸の前で組み、そして交差したままで服の端をつまむ。
そしてぐいっと上に引き上げて、捲り上げ、その下のブラが見えた。
「あ....あの...」
呆気にとられている俺をよそに、彩香はスカートを脱ぎ、そして上下下着だけになったところで、
「脱がせて...」
と俺に背を向けた。
「え....え....ええっ....?」
「ええええ....!?」
あまりの事に、状況が理解出来ないでいる俺がいた。
だが、目の前にある背中。
肩から降りるブラの線と、ホックの部分を見て、ごくりっと唾を飲んだ。
「あ...あ....彩香....」
ホックを指先でつまみ、そしてパチンっと外す。
ふわっと緩んだそれを、ゆっくりと外し、脇の下から手を差し入れて前へと手のひらを差し込んだ。
「ん.......ん...」
手のひらに柔らかな感触。
中指の辺りに突起があり、それをくりっと摘むと、彼女が微かに呻いた。
「彩香...!、彩香!」
もう、たまらなくなって、肩を掴み、ぐいっとこちらを向かせる。
「ぁぁ...」
「ぁぁ.....」
画面の青い光に照らされて、妖しく見える彩香の胸。
小ぶりだが、ぷりんっと丸みを帯びていて、きれいな形だった。
「ばか....」
「早く、終わらせて....」
彩香は胸ばかり見ている俺をたしなめるようにそう言うと、手を付き、体勢を崩して床に背中を付け、そして俺を待っていた。
後編へ続く