最初から読む場合、『話題の女性専用風俗に行ってきた その1』はこちら■施術の始まりガチャ..
ドアを少しだけ開けた。
部屋の様子が少しだけ見える。
「あのー...」
「.......」
そして、小声で彼に尋ねた。
「ブラとか....」
「パンティとか下着は...どうすれば?」
バスローブを着るときに、下着を着けるべきかどうか悩んでいた。
いきなり裸で出るのはどうかと思うし、バスローブの下をどうするかもそう。
恋人とSexするわけじゃ無いから、はしたない、と言うか、やる気を見せないといけないような感じなのが少し恥ずかしい。
「あ..」
「下着ですか?」
彼は笑いながら返してくれた。
「どっちでもイイですよー。」
「皆さん、それぞれです。」
「着けている人もいますしーー、最初から裸の人もいます。」
「ま.......どちみち」
「取っちゃいますケドね...?」
彼はあっけらかんと言った。
そしてとびきりの笑顔を見せる。
「ぁぁ...」
そう言われると改めてドキッとした。
裸のままでローブを着るか、後で自分で下着を外すか、それとも、彼に脱がされるか。
そんな決断は私にはすぐには出来なかった。
「うー..」
「んん....」
少し考えて下着を着けるのはやっぱりやめた。
何だか脱がされる、と言うのが恥ずかしかったからだ。
今日初めて会った爽やかな彼にブラのホックを外されたり、パンティをずり下される、と言うのがどうしても想像できない。
そしてそれを彼にされるがままに待っている自分にも。
「あの...はい」
私は返事を返した。
最終、鏡を見て、そして直接に自分の身体をチェックしてバスローブを羽織る。
「お...」
「お待たせ..しました」
バスローブの下、何もつけない状態。
妙にスースーとして、心もとない。
視線を自分の身体に移すと、胸の膨らみ、お尻のラインがくっきりと浮かび上がっている。
(や....)
女性用風俗を利用し、快感を得ること。
その行為の意味を改めて考えた。
「ぁぁ......」
そのままの姿で、部屋の窓際、彼が準備している横に立った。
「なんだか....」
「変な....感じです。」
バスタオルなんかを敷いている彼の後ろ姿を眺めながら、そんな風にぼそっと呟いていると、
「緊張しますよねー。」
「そうですよねー」
「でもーー、大丈夫ですよ...?始めちゃえば...きっと....ね..?」
彼は振り返って明るく笑う。
「じゃ..早速....緊張を解す意味でもー」
「始めましょうか?」
準備は終わったようだった。
彼は手のひらをぱんっ、と鳴らし、半身を引いて私をベッドへと誘う。
そして私にうつ伏せでベッドに寝るように言い、少しだけ部屋の灯りを落とした。
「ふぅ…」
彼は軽く息を吐いた。
「じゃあ...始めますね..?」
その言葉の後、少しの間時間があった。
私はその間、目を軽くつぶっていた。
そして、今彼が私のバスローブ姿を見下ろしてどんな風に思っているんだろうか、とか、お尻のラインは見えてしまってはいないだろうか、なんて取り止めのない事を考えていた。
さわ...
彼の手のひらが私の背中に触れた。
(................!)
少しびっくりして、反応してしまった。
思わず漏れそうになる言葉を呑み込む。
彼の手の感覚は背骨から腰の辺りにゆっくり。
そのまま指に圧力を加えていく。
さわ.........わ......
一通り背中を撫で付けた後で、彼は一呼吸置いた。
「眠たくなったらーー..」
「寝て....くださいね.........?」
「いいですからね…? 皆さん、 そうされてますから…。かと言って、寝てる間も 手を抜くことはありませんヨ?」
少しおどけた感じで、彼はゆっくりとそう言った。
さわ……わ…
指先の圧力は、背骨に沿って、私の筋肉を揉みほぐしていく。
押し、揉み、そしてさする。
時々は指の先端でぐいーっと押して、ところどころのツボと思われる箇所を刺激した。
私は彼の手のひらを感じながら、軽い圧迫に肺の中の空気を少し吐いた。
「ん..........っ...」
「ふ..っ.......っ.....」
彼の手のひら全体を使った圧迫による、私の木刻みな吐息が部屋に響く。
気持ちいい。
強張った身体が彼の手の圧力で解されて、緊張を解かれていくのがよく分かった。
(ぁぁ…気持ちいい…)
(最高……ん…)
思えば、こうしたマッサージを受けること自体が随分と久しぶりのことのような気がした。
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