概要)
職場に胸の小さな同僚がいた。
いつも腕を組んで胸を隠そうとする。
飲み会で「隠してる?」って聞いたら変な事になった。
従業員50人程度の小さな会社に勤めているんだが、同じ課の同僚に年齢は25歳、俺より一回り下の同僚がいる。
彼女は人と話をする際はいつも胸の前で腕を組んでいるので不思議だなぁ、なんて思っていた。
先日飲み会があったから酔った勢いで冗談っぽく聞いてしまった。
「お前ってさ..」
「人と話する時....いつも腕組んでるけど....」
「もしかして...?」
笑いが溢れる。
結構酔っ払っていた。
「何ですか..っ..」
同僚(仮名、みずきとする)は、キッ、と俺をにらんだ。
「和田さん、私がいつも腕を組んでいるって。どういうことですか」
みずきはビールを片手に俺に喰いつく。
「だってー..」
「お前さ...いつも組んでるでしょう?」
「絶対癖になってるって...」
「それかさ...」
普段思っていた事を口にする。
それは酔っていない時だと絶対に出てこないもの。
アルコールの力は恐ろしいと思った(後で振り返ってみて)
「お前さ...腕を組むのってさ...」
「もしかして...」
じろっと視線を向けたのは彼女の胸。
ニット生地に覆われたそこは悲しい程に薄い胸。
ブラを着けてはいるんだろうが、男性の俺からの目線で見ても、生地の厚さ=胸の大きさ、なんてのは想像がつく。
「おっぱい...無いのをさ..」
「隠すためだろう..?」
「なっ...!」
予想通り、怒気を含んだ声。
俺はしばらく下を向いていて、少しして彼女の顔を見た。
「やだ...」
みずきの顔は真っ赤だった。
そして明らかに胸前を隠す仕草。
いつもの、腕を組んでいる時とは違ったが、明らかに俺からの視線を意識した、防御的な姿勢だった。
「ほらっ...」
「ね..?」
顎を彼女の方に向け、ほらね?とサジェスチョンする。
「ぅ....」
「別に....」
「隠している訳じゃ...ない」
「そんな風にーーー、見られるのが嫌だから...」
俺は彼女の黒いニット生地に覆われた胸を見て、そして彼女の顔を見る。
「ふぅん...」
「そう...」
彼女の胸の膨らみは数センチくらい。
しかもはっきりとブラの生地の凸凹が見えるから、実質胸の膨らみは無いに等しいはず。
「そうか...」
何だか彼女が可愛そうになってきた。
恥ずかしがり、顔を真っ赤にする女性を前にして何だか悪い事をしたような....
「でもーーー」
「俺は...好きだよ?」
そう言うと、彼女はえっ..?と言うような顔をした
「俺は..好きだけどなーー」
「少女っぽくて...とっても女の子らしくってさ」
そう言うと、みずきの顔がさらに赤くなった。
「や....」
「なんで...」
手を振り、顔を横に振り、否定する彼女。
「今までも、いただろう? スレンダーな女の子が好きな奴って」
「ね...?」
ウインクをワザとして見せ、確認すると、
「い..いない...です」
「そんなこと...言われたの初めてで..」
「本当に..和田さんが、初めて..です」
何だか妙な事になったと、この時初めて気付いた。
彼女の顔は何だか恋愛モードになっている。
これまでの俺の経験が判断していた。
「みずき...」
彼女の腰に手を回し、こっち側へ。
そしてその身体を抱き寄せる。
「ぁ....」
特に嫌がりはしなかった。
「俺は...好きだよ..?」
そしてその胸元へ顔を寄せる。
「や..」
ふに、とした感触。
ただそれがブラのパットの柔らかさによるものか、彼女の胸の肉の柔みなのかはよく分からなかった。
2018/10/21 新規掲載
2019/10/14 内容更新
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