前の話、『付き合って2年になる彼女の部屋でバイブを見つけた その2』はこちらから最初から読む場合、『付き合って2年になる彼女の部屋でバイブを見つけた その1』はこちらから■提案
(バイブ...)
チカの愛撫を身に受けながら、視界の中の白いバイブが、何だか気になってきた。
「………」
「分かった.....」
「分かったよ...チカ」
俺の身体に組みつき、あちらこちらにキスをしているチカの頭を撫でる。
「ん………ぁ…」
「ぁぁ..」
チカは上目遣いで俺を見た。
その目にはホッとしたような、安堵したような色が混じっているのが分かる。
「でも....」
「一つ、お願いが....いい..?」
彼女は俺の顔を見ていた。
目の色が不安そうになって、そしてコクン、と頷く。
「これ.....」
俺は傍らの白いバイブを手に取った。
そして、何かに怯えたようにそれを見ているチカに言った。
「これ...いい...?」
カチっ..、と電源を先っぽ側に押しやると、駆動音が響き始める。
ウィー....
ウィーーーッ...ウィー....
ウィー...ウィー....
自分でも何でそんな事を言ったのかよく分からなかった。
好奇心?
嫉妬?
それとも..?
何だか訳の分からない感情は、実際にスイッチを入れた後でもそうだった。
うねうねと、想像した通りに妖しく動いているバイブを片手に、俺は彼女に迫る。
「ね....」
「いい..?」
チカは黙っていた。
そしてじっと俺の左手で握られているバイブを見ていたと思ったら、ゆっくりと話を始める。
「ん......いいよ」
「マサカズが....いいなら...」
チカはぼそっと呟くと、俺にキスしてきた。
そして身体のあちこちをその手で撫で回し、ふと手に触れたペニスを軽く上下にしごいた後で、それを口に含む。
っる…にゅ…
にゅっ…
「私は.......ん...」
にゅっ...ぷ....
じゅっ……っぷ
亀頭が艶かしい刺激に包まれる。
いつもより丁寧で、情熱的なフェラ。
にゅっ...っる...ぷ....
じゅ..ぷ..じゅるるっ……
そしてねっとりとした愛撫。
手の平で優しく掴んで上下に動かす。
「ぁぁ....っ...」
「ぁあ..ん....っ......」
チカは亀頭を口全体で愛撫した。
唾液を目一杯に出し、潤滑液として。
口中の柔らかな部位を総動員して、俺を気持ちよくさせてくれる。
じゅっっぷ…っぷ…
っる…
「はぁぁ...っ...」
「ぁ...んっ.....」
手のしごきが速くなった。
そして彼女の唇が俺を刺激する。
ぬめぬめとして、熱っぽい。
舌が絡みついて、舐め上げた。
「ぁぁ....チカ...」
「気持ちいいよ...とっても…」
激しい彼女の愛撫に、思わずイキそうなくらいの快感を感じていた。
それでも、俺は我慢していた。
ちょっと油断したら、ちょっと溜まっていたならすぐに果ててしまいそうな程の激しい愛撫。
一生懸命にフェラを続けるチカ。
そんなチカにバイブを使ってやらねばならない。
頭が混乱していた。
あれほど、俺を苦しめ、混乱させたバイブをどうしてチカに使わなければならないのか、理解が進まない。
ただ、そうしないといけないと思った。
チカの贖罪、彼女を疑った、汚らしいと思った俺の罪滅ぼし。
色々あった。
「チカ....」
ぬめぬめが続く。
強めに吸い、その後でじゅぽじゅぽと上下の刺激が加わった。
彼女が俺をイカせようとしているのだと感じた。
ーーイッたら、バイブのことは忘れてしまうかも知れない
ーー使わせろ、何てことは言わないかも知れない
まずはイカせる。
それは彼女なりの防御だったのだと想像した。
俺の関心を別の所に持って行って、自分自身のプライベートな部分を隠す...
俺の嫉妬心はそんな風な想像をかき立てていた。
「ぁぁ...気持ちいい..」
「気持ちいいよ...チカ...」
彼女の愛撫に、素直な言葉を吐いて応えた。
そして自分の股間をしゃぶっている彼女の頭や、耳や、ほっぺたや、その唇に触れる。
何度も何度も繰り返し、指先でゆっくりと丁寧になぞる。
その後でゆっくりと彼女に言った。
「じゃあ……」
「これ…、使ってみるよ。」
「俺がーーーー」
「イクまで.........ね..?」
彼女に持ちかけたのはそんな言葉。
企画AVにある、『フェラでイクのを我慢出来たら生挿入、生中出し』みたいな感じで。
俺が射精するかー、チカがバイブ責められるかーーー
我ながら悪趣味で、変態的など思った。
AVの中でしか許されない行為。
だが、俺はそれが彼女の贖罪、そんな風に思ったんだ。
次の話、『付き合って2年になる彼女の部屋でバイブを見つけた その4』はこちらから↓の拍手かブログランキング支援お願いします!
2018/10/31 新規掲載
2019/10/1 内容更新
コメント