前回のお話、人妻達の懇親会 その4はこちらから最初から読む場合、 人妻達の懇親会 その1はこちら■人妻なんだから
「綾.....」
「悪い子...ね....」
綾が聡にキスを求めているのを見ると、那美がそう言って綾をたしなめた。
顔を近づける。
「ダメでしょう...?」
「そんなの...」
那美は手を伸ばし、綾の身体をまさぐり始めた。
乳房に触れ、ゆっくりと揉み、指先でゆっくりと乳首をつまみ、上方へ引っ張る。
「一応....」
「人妻なんだから..」
那美はびくびくんっと、反応する綾の上で、もう一方の手で綾に触れているのと同じように、聡の顔にも触れた。
手のひらで優しく、頬や鼻に触れる。
「牧田さん...分かるでしょう..?」
聡はすぐそばに那美の顔があって、彼女の方からキスをされそうになったので息を呑んだ。
「はい...」
「分かります..」
真正面から見据えられている那美の顔から目を背けた。
何だか彼女に呑まれてしまいそうな圧倒感に怯え、躊躇した。
「ふふ...かわいい..」
那美は手のひらに力を入れた。
ぐいっと引き寄せ、聡を彼女の方に向かせる。
「ぁっ.....」
聡が驚く前に、那美の唇が聡の鼻に触れた。
そして那美はそのまま聡の唇に吸い付き、追って彼女の舌が聡を舐め回す。
口の中に広がる他人の味。
那美の舌が聡の唾液を吸った。
「ぁーー..」
「ひどい....」
聡には、周りの女性の叫ぶ声が聞こえた。
彼女達はずるい、とか、ひどい、などめいめいに騒ぎながら笑っている。
「ぁぁ...っ..」
「ん...っ..」
聡は顔を押さえられながらも、那美の口づけに応えた。
彼女の唇を求め、貪る。
「ふふ....」
「んっ....」
那美が一旦唇を離した。
そして聡の顔のすぐ目の前で、話しかけた。
「牧田さん..手は..」
「綾の事を気持ちよくさせてる、この手は..止めないでね...?」
「ね....っ..ん..」
そして再び聡にキスをする。
那美が言ったのは聡が触れている綾の陰部を擦り上げること。
2本の指と親指は、綾の敏感な部分を捉えたままだった。
「ん....っ...」
「ぁぁ..」
聡は返事の代わりに口づけを返してそれに応えた。
舌をさらに伸ばし、彼女の舌を絡みとり、強く吸って唾液を飲む。
「ぁあ..」
「ぁぁぁ....」
そして興奮しきった状態で、那美に言われた通り、右手を動かし、綾の身体の中の敏感な部分をこする。
「ぁぁ....」
「ぁぁぁっ..! 牧田さん..」
綾は大きな声で呻いた。
その声には単なる喘ぎだけでなく、目の前で繰り広げられる、那美と聡との激しいキスに対する非難や、叫びも混じっているようだった。
「....ふふ...」
「綾....」
那美がキスをやめ、下を見た。
そして思惑有り気な視線を聡に送った後で、綾の耳元で静かに呟く。
「そろそろ....」
「でしょう..?そろそろ....」
「ね...?」
色気のある那美の眼差しが綾を見ていた。
彼女はぺろっと舌を出し、そのまま綾の耳たぶを舐めた。
「ぁ...ん...」
「ん..っぁ.....うん..」
綾は顔を傾けて、那美に愛撫されている耳元を庇うように身体を捻った。
「そう..そう.よ....」
「けそう....」
「そろそろ..いけそうなの.....ぁ..」
「ん...ぁーー...っ...」
細かく震えた綾は、目を大きく開け、聡の方を見た。
「ぁ...ん...そのまま..」
「ねえ....」
「イカせて...欲しい、気持ちよく...して欲しい」
「ね...牧田さん..」
綾はそう訴えた。
そして自由になっていた片方の手を伸ばし、聡の腕を掴んだ。
■あなたも一緒に
綾が必死に訴える様子を、聡は上から眺めていた。
そして綾の望む通りにしようと、指先に力を入れ、くいっと曲げて、上の方のざらざらとした部位を押さえる。
そこは綾が一番に反応を見せた箇所で、聡に何と無く彼女の敏感なスポットの当たりがついていた。
「綾さん....」
「分かり...ました...」
聡はそう答えると、ゆっくりと手のひらを広げ、手全体を使って綾の股間を覆う。
そして人差し指と中指だけを曲げたままでさらに密着させ、圧迫を強めた。
「んーーっ...」
綾がさらに呻いた。
聡の手のひらは、まるで吸盤でもあるかのように外に吸い出している。
「いつもは....中でイク方ですか...?」
「それとも...?」
聡が尋ねたのは綾の望む部分。
「.....」
聡はさっきから自分が普段なら考えられ無いようなこの状況で、何だか冷静に綾に話しかけらている事に驚いた。
ひどく興奮していて、頭がクラクラするくらいに動揺している。
しかもそれを周りの女性に見られていてーー
「...」
何だかとても不思議な感じがした。
それなのに、綾に対しては冷静に話が出来る。
「綾さん...どう...ですか?」
「え...あ....」
「っ...はい...」
「ク...クリの..方で..」
綾が小さく返した。
口をぱくぱくとして、最後の方は言葉にならない。
それでも必死でそれを訴える。
その後は右手を動かし、股間に触れられている聡の手に這わせた。
「はい...」
「じゃ..ぁ..」
聡はその言葉を聞いて、体勢を変えようとした。綾の下半身により近いところで、愛撫に集中しようとする。
「待って...」
その言葉が聡を引き止めた。
「待って.....牧田さん...」
那美の言葉に、聡も、部屋の中にいた他の女性たちも反応し、那美のその顔を眺めた。
「え....っ..」
そのタイミングがひどく絶妙だったから、聡は少しの間ただぼおっと彼女の顔を見て、その唇が再び言葉を発するのを待っている。
「........」
那美はなかなか次の言葉を言わなかった。
聡は、さっき自分とキスをした那美が、なんらかの自分と那美の関係を意識した事を言うんじゃないだろうか、なんて想像した。
(なんだろう..)
息を粗くして那美の言葉を待っていると、那美はふうっ、と大きく息を吐いた。
そしてゆっくりとこちらに近づき、聡の横に立つと、
「綾だけじゃ....」
「ね...?」
那美が後ろから、そっと聡の腰に触れた。
そしてそのまま右手をそろりと動かし、彼の股間に触れる。
「ぁぁ...」
「なってる....大きく......」
ごくんっ、と聡は唾を飲んだ。
硬く、大きくいきり立ったペニスに触れられ、興奮している事が公にされたのが恥ずかしかった。
それにさわさわと妖しく触れる那美の手つきに敏感に反応してしまうのも情けなかった。
「ふふ....かわいい..」
「いいのよ....? 牧田さん。あなたは..若いんだからーー」
「ね...だから、綾だけじゃなくて...あなたも一緒にね?」
「ねぇ...綾...」
那美はカチャカチャと、聡のズボンのベルトのバックルを外した。
呆気にとられて動けない聡をよそにズボンを下ろし、トランクスも下ろす。
「かせて...あげて..?」
「ねえ...牧田さんを...イカせて、あげて?」
「一緒に...気持ちよく...ね..?」
那美は膨張しきった聡のペニスをそっと握り、優しくシゴいた。
そして綾の手をとって同じように這わせ、後は綾がゆっくりと手を動かし始めるのを見て手を離した。
「さあ.....」
「始めて...?」
那美は静かにそう言った。
その語調は、ごくその行為が当たり前のことであるかのように、なんの毒気も持ち合わせてはいなかった。
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