前回のお話、その13はこちらから最初から読む場合はこちら▪️浴室の中で
「あの.....」
聡が衣服を脱ぎ去り、シャワーを浴び始めようとした時、ドアが少しだけ開いて綾の声がした。
「牧田さん...」
聡が振り返ると、綾が隙間からこちらを見ている。
おでこの辺りで切り揃えられた髪が、左右に揺れた。
「綾さん...」
聡は少し驚いた。
先ほどまで互いに局部を晒し、さらに互いにイカせあった間柄ではあったが、今日初めて会う間柄。
少し戸惑い、掛けるべき言葉を選んでいたが、隙間から見える彼女の姿が、さっきソファの上で施術を受けている時と同じ状態でいるのに気付いた。
「ぁ...」
「早く...こちらへ...」
聡がドアに手を掛けて、半分程にまで開く。
それは裸のままでいる綾を気遣ってのことだったが、綾は聡の視界に自分の裸が入ると、胸と股間に手を添えて身体をよじった。
「や......」
「何だか....恥ずかしい」
綾は聡が放った精子を拭き取ったままの、まだそのぬめらかな拭き跡を残していた。
その身体をもじもじとさせて聡の顔を見る。
「僕も.....」
「恥ずかしいです...から」
聡が綾の手首を掴んだ。
そして引き寄せると、綾はよろよろとこちら側に来て、最後は聡が背中を抱き寄せて招き入れた。
「ぁっ.....」
「ん.....」
先ほどまであれ程に触れていたのに、いざ浴室で2人きりになると恥ずかしく緊張を隠せないでいる。
「........」
「とっても.....綺麗な..身体ですね...」
自分の裸を見られることの気まずさを紛らわすために聡はそう言った。
そしていそいそと片手でシャワーを持つと、綾と向かい合わせになる。
「いえ....」
「そんなことは.....」
綾は恥じらっていたが、シャワーの湯を掛けられると、そっと胸元の手を解いた。
綾の乳房が何も隠すものがなく晒されて、聡はそれをじっと眺めている。
「や...」
「恥ずかしい...」
綾が再び身を隠そうとすると聡が制した。
「綾さん........」
「洗っても...?」
綾の目を見ながら、そっと手を伸ばした。綾の身体にゆっくり触れていく。
「ぁぁ.....っ...」
「ぁぁ....」
大きな手のひらが、ゆっくりと乳房に触れると、綾は喉の奥から大きく呻いた。
そして身体が自然と震え、聡が少し躊躇った後に乳首を親指で押すと、身を硬くしてそのまま聡の方に身体を寄せた。
シャー...
飛沫をあげながらシャワー音が浴室の中に響いていた。
「牧田さん....」
「あの...」
頬を聡の胸元につけ、そのまま身体を預けていく。
「ぁ....ぁぁ...」
再び大きく屹立した聡のペニスが綾の腹に触れていて、綾はその度にびくびくと反応を見せる。
「ぁぁ....牧田さん...」
綾は手を聡の背中に回し、さらに身体を寄せた。
乳房を押し付け、さらに足を開いて聡の足に絡ませて、股間を擦り付ける。
「キス........」
「キスして......ください..」
綾はそのままの姿勢で上を向いた。
そして目をつぶり、全てを聡に委ねて待っている。
「綾さん....」
「俺.....っ..........俺...」
「っ...」
2人が顔を合わせると、そのまま綾が聡の唇にむしゃぶりついた。
「はぁっ...ぁ.」
「ぁぁ...っ..」
綾は右手を聡の頰に当て、左手を下に伸ばす。
「ん...っ...ぅ..」
「ぅぅ..」
彼女の手に触れたのは硬く、大きく勃起した聡の男性器だった。
「ん.....牧田さん..」
最初はそろりと、やがて手で握り、上下に擦って撫で回す。
「へへ.....恥ずかしい..」
「さっき...出したばっかりなのに..」
聡は無邪気に笑った。
「ふふ..本当に....」
「......」
綾はじっとその部分を見つめていた。
そして何か考え事をした後で、聡の顔を見つめ、口を開いた。
「本当に.......」
聡のペニスぐーっ、と押し下げ、綾の身体の方に倒した。
そして「ね、ね...」と呻きながら身体を寄せ、聡に密着しようとする。
む...に..
互いの身体の凹凸が触れ合う。
「あ...あ...綾さん..」
聡が慌てて手を身体の間に差し込もうとした時、もうそれは寸前のところにまでなっていた。
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