最初から読む場合、『話題の女性専用風俗に行ってきた その1』はこちらから前のお話、『話題の女性専用風俗に行ってきた その9』はこちらから■見られるという事お尻の形には少し自信があった。
日本人女性特有の、扁平で、少しぼてっとそた感じでは無くって、程よく、全体的に盛り上がっている。
肉付きも悪くない。
前の彼氏も、その前の彼氏も褒めてくれた。
女性の友人達だって、形が綺麗だ、羨ましい、なんて褒めてくれる。
でも、これは生まれつきの体型もあるけれど、普段からの努力の賜物だと思う。
ーーヒップアップエクササイズ。
お風呂上がり、人知れず仰向けになって、腰を、お尻を突き上げている私。
壁に向かって爪先立ちで、下半身から腰に掛けて力を入れている私。
それらは全て、自慢のお尻の形を保つ為のものだった。
普段は誰にも直接は見せない。
見ていいのはステディな関係になった男性だけ。
それなのにーーー
今私はそのお尻を、それどころか、最も恥ずかしい部分を、今日初めて会った男性に見せようとしていた。
「ぁぁ…」
「アキさん……」
シュウさんは私の名を呼んだ。
「失礼…します…」
そしてそんな言葉を吐きながら、ゆっくりを息を吐いた。
「…………」
私は自分が彼に何をされるのかをよく分かっていた。
それを想い、その光景を、この部屋の向こう側の片隅から見ているような気になって想像し、微かな呻きを漏らす。
(っぁ…とうとう…)
脱がされるのが良い訳では無かった。
そして、シュウさんに恥ずかしい部分を見られるのも良い訳では無かった。
(きっと…)
太ももまで伝う程にいやらしく、濡れそぼった私の陰部。
そして、バスローブの上から散々にいじられたお尻の穴。
それらはさぞや淫らな風に彼の目に映るだろうと思った。
とってもそれは嫌な事だった。
けれどーー
一方で、何だか楽になれる、この妙な緊張から解放される、と言う想いも感じていた。
(とうとう…)
太ももの辺りに風を感じた。
そしてバスローブの裾が持ち上げられ、だんだんと捲られていくのを自覚する。
「ぁぁ…」
「シュウ…さん…」
私は堪らなくなって、左後ろを振り返った。
「ぁぁ……」
そこに居るのはニコやかに私を見るシュウさんの顔。
バスローブの布地を摘み、持ち上げていて、私の下半身の肌色も見える。
「アキさん……」
「……………」
彼は一言だけ私の名を呼び、後は何も喋らないで手を動かした。
しゅ…っる…
る……
バスローブを持ち上げ、下から上へとめくっていく。
「ぁぁぁ…」
「っぁぁ…」
不思議と、いやらしい意味での恥ずかしさは感じなかった。
何だか世話をされているみたいに、介護されているみたいに彼の言いなりになって、ただ四つん這いの姿勢でバスローブを脱がされていく。
「んん…」
「ん………」
右手、左手を持ち上げ、ローブから腕を抜いた。
私もただ黙って、指示されるがままに、彼が導くままにしている。
「んーー…」
気付けば素っ裸。
手を突いて下を向いたままで、自らの下半身の方を見ると、揺れる乳房とその向こうに陰毛の茂みが見えた。
(ぁぁ…私…とうとう…)
このサービスを利用しようとした時から、彼と一緒にホテルに入った時から、覚悟は決めているつもりだった。
彼氏以外の男性に裸を晒すこと。
そして、触って、触れてもらって、気持ち良くなること。
それなのにーー
今こうして、彼の前で裸になってみると、私はまだ心の準備が出来ていなかったんだと、改めて自覚した。
■イケない私「っぁぁ…シュ…シュウさん…」
「はぁぁあ…」
緊張と興奮で、まともに彼の名を呼ぶことができなかった。
「アキさん…」
「緊張なさらないでください。」
「ほぐして下さいねー」
ちょっとふざけた感じの彼。
笑いながら、私の右ふくらはぎに触れ、優しく揉んだ。
「緊張してたらーーーー」
「勿体ないですよ?」
そして彼の揉み解しは左右のふくらはぎに。
温かな、優しい感じの指圧が続いた。
そしてそれはふくらはぎから太ももへと移動していく。
「ぁぁ…」
「ぁっぁぁ…」
私は何だか彼の言葉で落ち着けて、彼のマッサージでゆったりとした気分になれた。
自分が裸でいる事も、陰部もろともにお尻を彼に突き出していることを忘れて、ただ純粋にそれに浸れる。
「………」
彼は私の裸の事を何も言わなかった。
ただ黙って、ゆったりと、手を動かしていく。
さわ…わ…
しゅ…るる………
太もも、内股、そしてお尻の付け根。
ただ、その手の動きは確実に私の際の部分に近づいていた。
「ぁぁ…」
「やだ…」
私はそれが分かっていて、堪らなくなって、呻きを漏らした。
そして彼の手の動きに合わせて腰を左右に揺する。
しゅ…るる…
さわ…さ…
手の動きはお尻の丸みで円を描くようになった。
私の自慢のお尻。
それを彼はゆっくりと撫で回し、内側から外へ、そして外からお尻の割れ目の部分へと指先を広げていく。
しゅ…るる…
「あ…あぁ…」
しゅる…
「あーー…」
私はいつの間にか、彼の手の動きに合わせて、小さな呻きを漏らしていた。
お尻の左右に別れた肉が、彼によって開かれ、中央に寄せられる。
いつの間にか彼は親指を谷間に沿わせていて、ぐりぐりと、先程のように押し込んでいる。
「アキさん…」
「とっても…綺麗な、お尻ですね…」
「ぁぁ…素敵です…」
「こんな綺麗なお尻…見たことないですよ…あぁ…」
彼の撫で回しはより大きく、激しくなっていた。
手の動きはお尻だけにとどまらず、下半身全体を撫で回すようになっている。
しゅ…っる…
る…る…
「はっぁ…」
「シュウ…さん…やぁ…」
その手の動きのところどころで、彼の指や手のひらの一部が私のアソコに触れた。
ヌルっ、だかネミっ、だかとにかく生々しい刺激。
「ひ…っ…やぁ…」
「ぁぁ…」
思わず身体が震えた。
それは彼がワザとそうしたのか、それとも本当に偶然か分からなかったけれど、私にとって、それは堪らない刺激だった。
「ぁぁ…」
「ぁっぁ…いやぁ…」
叫ぶように悶える私。
「ぁぁっ…」
「いい…シュウ…さん…」
顔と肩を下に着けて、突っ伏した状態で横を向いた。
そして、左目だけでシュウさんを捉えて、息も絶え絶えにこう言った。
「ねっ………お願い…触って…」
「触って ……ねぇ…」
「めちゃくちゃに…シテ…」
もう、何が何だかよく分からなくなっていた。
次のお話、『話題の女性専用風俗に行ってきた その11』はこちらから
コメント