童貞を失った夜のこと (その5 予感編) - 官能な体験談・短編、フェチ話


童貞を失った夜のこと (その5 予感編)

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童貞を失った夜のこと (その5 予感編)

最初から読む場合、「童貞を失った夜のこと (カラオケ店編)」はこちらから

前回の話、「童貞を失った夜のこと (その4擬似Sex編)」はこちらから





「ふっ....ぅ...」




「ふぅっ......ふ...っ....」





藤野さんのキスの応酬の合間、僕は彼女の身体を眺め、そしてその股間に挟まっている自らの性器を見た。





「い....いいの...?」




「っぁ...ぁぁ..」



既にペニスの先、半分くらいは彼女のひだひだに埋もれたまま。




ちょっと腰を突き出せば、力を込めれば、そのままめり込んでいくであろうと想像はついた。



「でも...」




ただ、いざその瞬間となると、勇気が出ない。



これまで守ってきた童貞、と言う醪も儚い基準にしがみついた。



「ふふ...っ...」



「ふふふ...」





可笑しそうに笑った。




そして僕の顔を見て、ゆっくりとこう言う。



「おかしー。でもーー」




「なんか...分かるなぁ。大川君の、気持ち。」





彼女は腰を少し引いた。




びよん、とペニスが解き放たれ、上方向に跳ね上がった。




「ぁ....」




「ん........っ...、なんで..?」





粗く息を吐きながら、俺は一生懸命に彼女の言葉を理解しようとした。




それでも分からなくて、焦って質問する。




「どうして...?」




彼女は答えた。


少し困ったように笑いながら、口を開く。




「だって...」




藤野さんは、剥き出しになった俺に触れた。




互いの愛液でヌルヌルになったその部分を、彼女の細い指先が絡む。



「分かる...よ」



「私も....そうだったから」



「...ね?」




しゅ...しゅる...っ..


っる...しゅる....





上下に、優しくシゴかれた。



そしてカリの部分を指の腹で撫でられ、クニクニといじられる。



「はぁ...っ..」



「ぁぁ...」



「ふ....藤野さん...も...?」




下半身がびくびくと震えた。





彼女の指が左右に動くたびに、情けないくらいに気持ちよくって、腰が引けてしまう。



そんな状況でも、必死で考えた。



頭の中がなかなか整理がつかなくって混乱していたが、必死で。



(藤野さんの…初めて....)




目の前の彼女が純情を捧げた光景を想像した。




「ぁぁ...」




じわじわと興奮した。




彼女が苦痛に叫びながら、抱かれている姿を思い浮かべてしまう。




「ぁぁっ...」




ぼおっとして、虚ろになっていた俺を彼女は笑った。



「ふふ....」



「...どうしたの...急に。」




「なんか、考えちゃって..」




にゅ..っるる...


指先が動いた。



ぬめぬめとして、その指先は睾丸を優しく包む。



「うん...っ..」




彼女は話を続けた。



「だからーーーー」




「分かる。大川君の、そう言う気持ち...分かる。」



「だから.....ね..?」



彼女はシャワーヘッドを手にした。



何かを考えているようだった。



そして湯を出し、俺の身体や、ヌルヌルになった互いの股間へそれを向ける。



「え.......っ....?」




この浴室の中の、とても不思議な体験が、肝心な部分を前に終わってしまう事を想像した。



(まだ.......)



(ぁぁ....終わってしまう..)




黙ってシャワーを流す彼女を見て、これまでとは別の意味でドキドキと鼓動を速くし、緊張していた。



ただ呆然と立ち尽くすだけで、何も言えない。




喉はカラカラで、意識はぼおっとしてきて、立っているのがやっとの状態だった。




「ぁぁ...藤野さん....」



「...........」




「もう.....終わり...ですか..?」



「もう...」



夢のような瞬間が終わりつつあるのを感じていた。



もうもうと沸き立つ湯気の中の、幻のよう。


「ぁぁ....」




ため息ひとつ。



片付けを始めている、藤野さんの腰がなんとも艶かしいと思った。




「大川君....」



藤野さんがこっちを向いた。




「さ....お終い....」




「出ましょう...?」




俺の胸元に手をあて、そしてそのまま腕へ。



「ね....?」



「こっち...来て...」


手を握り、彼女は俺を引っ張った。




そして洗濯機の前に俺を立たせ、甲斐甲斐しく身体をバスタオルで拭いてくれる。



「ふふ....」




「ふふふ.....」




俺は笑いながら、自分の身体も拭かないで頭を拭ってくれる彼女の事をじいっと見ていた。




そして彼女の揺れる乳房や、まだ濡れ滴っている陰毛の茂みを見つめる。





(ぁぁ...これで..終わり..)




泣きそうになって藤野さんを見た。




そして喉の奥から、絞り出すように震える声で話しかける。




「あ...」



「ありがとう..ございました..」




「ありがとっ......」




最後の方はきちんとした言葉にならなかった。涙がこみ上げるみたいに、目の奥がじんとなる。




「ふふ..っ..」



「なによー、改まって...。」


「おかしーー」




彼女はケラケラと笑った。


そして、



「まだ.....シテないでしょう…?」



「セックス..」



藤野さんが俺の股間にタオルを当てた。



そして、ゆっくりと、いやらしく、指先で探るように拭いてくれる。



「え…っ……?」



「ぁぁぁ…っ……ぁぁぁ…」




この時初めて、俺は自分が勘違いをしていたと理解した。



「きちんと…ベッドで…」



「しよう…?」



彼女は俺の首に腕を絡ませ、ぎりぎりまで顔を近づけた。



「ね……?」



彼女と唇が触れるか触れないかの距離で重なった。




そして勃起したペニスが藤野さんの下腹部を押す。


「さぁ…連れていって…」



「そして、シテ………?」



藤野さんが妖しくつぶやいた。


この日一番の、いやらしい欲情した表情だった。




「ああ…ぁぁぁ。。」



俺は、なんだかよく分からない言葉を叫びながら、彼女に抱きついた。



そして生まれて初めて、女性をお姫様だっこして、藤野さんを抱き上げた。


「やっ…」



「ちょっ……」




驚き、慌てる藤野さんをよそに、ベッドに連れ込んだ。

次回の話、「童貞を失った夜のこと (その6 ベッドで..編)」はこちらから

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